今年の初夏の頃、外出からお店に戻って来てみると
玄関のサッシのところの足元に小さな紙袋が立てかけてあり
何だろう?と中を覗いてみるとペットボトルのお茶と陶器のカップ。。。
時々お客さんから差し入れを頂くのでたまたま僕が留守だったから入口のところに置いていかれることはあるとしても、
この陶器の器はどうしたことだろうと、これは何かの「サイン」ではないのかと
いろいろ考えるけど察しがつかず、仕事も激しく詰まっているので、
だからと言って柄も知らない人が置いていったか忘れて行ったかもわからないものに手を付けるわけにもいかないので
そのまま店内の棚に置いたままにしておりました。
そして夏の真っ盛りの酷暑の後日、「エンジンオイルの交換等をしてほしい」とご来店の英国人(後でわかったけど)
申し訳ないけど、「すぐにはとりかかれないんですよ」といつもの事情を説明するなか、
たたみかけるような英語でカフェとかカップとか言っている。
すると僕もそこですぐに察しがついて、これではないのかと紙袋を棚から取り出して見せると「Oh~Yes!」と
じつは彼の来店はこれが2回目で、はじめてご来店の時は
バイクにもともと取り付けられていたリヤキャリア。
自分には必要ないから外してほしいとのこと。
急な作業には対応できない事を伝えながらも、それはボルト4本で簡単に外れるみたいだったし
翻訳アプリで言葉で伝えることはできても、「申し訳ない気持ち」までが伝わることはなさそうだったので、
スマホを操作する時間をそのまま工具に使ってリヤキャリアを外してあげました。
「いくら払えばいいか」と言うのですがコチラもやりかけの作業が気になるし、取り外しにかかった作業時間はほんの数十秒。
お国は違えど何にでもお金がかかるものだと言うことをよくわかっているんだな(いや外国人は日本人以上ではないですかね)
と感心したので、お金は要らないよとお伝えしました。
だからこのペットボトルと器はその時のお礼だったと言うこと。
でもなんで陶器の器なんでしょう?
ところでYOUは何しに日本に?と尋ねたら
下関の城下町で陶芸家として活動しているのだとか。。。だから器の下のほうの「SH」は彼のイニシャル。
なるほどこれでやっと謎が解けました (^_^;)
それと嬉しかったのが「日本美しい!大好き!」と連発していたこと。
そしてバイクを楽しむにも素晴らしい環境なのだそうです。
後日無事にオイル交換とプラスアルファー(シャドウ750に触って気付いたことお伝え)を終えましたが、
感情の表現が日本人の平均よりはっきりとしていているから、
言葉はわからないけど喜んでいらっしゃるみたいで僕も嬉しかったですね。
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