いつもツーリングは企画する側ですから、僕が「ツーリングに来ませんか?」と誘われることは
全くと言っていいほどにありません。
がしかし。。。
このほど広島県人主導で「タフツーリング」的な行事を企画中とのことで
開催直近になって応急修理の道具など持って参加しないかとのオファー。
出先でバイクにトラブルが発生したとしても現地で対処できることは多くないので
「たいして役には立たんよ」とは言うものの、
路上でトラブルが発生した時「絶対に無理、もうバイクをおいて帰るしかない」との最終判断ができるだけでも意味があるとのことなので
少々の道具を積んで、本当は一番心配かもしれない走行13万キロメートルを大きく超えた990アドベンチャーで
同行することになりました。
僕の心が大きく動いたのが、前日広島入りで
お好み焼きで軽く一杯のスケジュール (^_^;)
あれこれつまんで飲みながらお好みが焼けるのを待つ時間、広島に来ていることを心身ともに感じるのです (笑)
そしてこれがあまり呑み過ぎてはいけないと言う不完全燃焼は
明朝の出発時刻をRTが発表したから。。。
ビジネスホテルにしては珍しく5人がベッドを並べて泊まれる広さの部屋。
予想通り予定就寝時間を大きく超えて起床。
翌朝全員のスマートフォンのけたたましいアラーム音が一斉に鳴るまで睡眠とアルコールの分解に努めましょう。
翌朝は午前4時に出発。
別時間で広島入りしていたメンバー1人と、周南から駆け付けた1人と途中合流し総勢7名で
まだ真っ暗な山陽自動車道でしまなみ海道を目指します。
いくつも現れる巨大な橋を渡る頃には明るくなってきていて、
これから四国に上陸する機運もにわかに高まってまいりました。
こんな時刻に四国を目指しているのも、朝一の「UFOライン」
あの山の尾根を走るルートに立ちたいと言う思いからではありますが
そちらの方向、雲がかかっているではありませんか。
それでも天気予報では晴れることになっているので、到達するころには晴れ上がっているものと
希望をもって山に登りましょう。
いよ小松北ICで高速道路を降り、すぐさま給油したあとR194から
そろそろ彼ららしい走り方で気持ちの良いペースになってきたころ
後方でなにやらトラブルが発生したようなことをインカムが伝えるので緊急停止。
まさかこんなに早く事が起こるとは。。。
今回は7台中2台がBMWの2バルブボクサーでしかもその2台は
躊躇なく遠慮なく高回転リミットまでエンジンを回していることを僕はよ~く知っているので
僕はもうその旧車の救護ために来ていると言ってもいいくらいではないでしょうか。
覚悟を決めてR80を見てみると、なんとテールランプがダラ~ンと
これはネジが緩んだと言ったことではなくてテールランプを取り付けているテールカウリング下側の
プラスチックのステー部分が断裂したことによる(えっ!そんなことあるの)もの。
よかった、これなら何とかなります (笑)
これまでにもメーターとテールランプは良く動きますねと周囲から指摘されながらも
まあこんなものですから気になさらないで下さいと切りかえしておりましたが、
今回はまた特に激しく動いていると言われていたのはこのトラブルの兆候だったと言うこと。
僕だけではなく他のメンバーが携行していた材料も持ち寄って
とにかく縛りに縛る。
短時間で修理を終え、再スタートでこのあとの急上昇に向かいます。
そしてやって来ました標高1700メートルUFOラインの絶景ポイント。
僕とRTはこれまでココに5回くらい訪れているのだけれど
その景色に感動できたのは約1.5回くらい(1回の快晴と1回の薄曇りであとは霧で何も見えてない)なのです。
数日前からの天気予報で、今回はイケルだろうと心躍らせていただけに非常に残念。。。
まあここは潔くあきらめてまた来ることにしましょう、ココはもう近いのだから。
まだ時間も早く、石鎚スカイラインを登ってくる対向車は有れども
降りているのは我々だけのようです。
オレンジのセンターラインが終わるまで先行車に追いつくことも無く
ワインディングを駆け下りていくにつれ空は晴れていく無情さに
落ち込んでいるのか喜んでいるのかわからない複雑な気持ちで四国カルストを目指します。
ルートの難易度を高めるため敢えて天狗高原側からの四国カルストエリア入り。
やっぱりこれまで通りUFOラインにガスがかかっていてもこちらは晴れてる
ここはこれまでのツーリングでは晴れ予報なら全て晴れていましたからよほどUFOラインの天気が変わりやすいと言うことなのでしょう。
絶景を眺める我々の背面にある「星降るヴィレッジTENGU」のレストラン開店を待ってランチ。
今夜は当然「カツオの塩タタキ」ですから
ココでは軽めにと言うことですが
暗いうちから走り続けているので腹は減ります。
普段からほとんど昼ご飯を食べない僕も、皆さんと同じく茶色い食事で高カロリー補給でしかも大盛り。
調子に乗ってオーダーしておいて食べきれないことをわかっていて加勢に来てくれたRTに
あとを任せて気になる外(四国カルスト)の空模様を見たくて早々にお店をあとにしました。
ツーリング中のランチはどうしても正しい選択ができないな。
あーやっぱり四国カルストはイイ。
地元山口県のカルストとはまた違った雰囲気。
大人になってからだと秋吉台よりもこちらに来る頻度のほうが高くなっていることは間違いないですね (^_^;)
僕がココに呼ばれた理由のひとつ「デジカメ撮影」
ドラレコ動画で見るより蘇るらしいのです、あとで。
カルストエリアのベストポイントで営業されているキッチンカー的なカフェ
斜面に設置されたチェアーに腰かけて食後のコーヒー。
なんて贅沢なんでしょう。
気温も随分と高く、土曜日に午後ここに訪れる人々はみんな笑顔。。。そりゃそうなりますよね。
こんなに高いところなのに自転車もたくさん。
このお二人のどちらかでしょうか? 彼らのYouTube動画に我々の浮かれ果てた姿が写っているのを
後日メンバーの一人が見つけて皆でシェア。
逃げられませんな~ でもよく見つけたね。
天狗高原に五段高原と四国カルストだけは一気に走り抜けてはもったいないので東西横断を一往復。
よほどでなければやらない同じ道を2度…ゆっくりと走っております。
天狗高原側から高地を下り、R439で仁淀川沿いにどこまでも良いペースが続き
毎回一度は渡ってみるどこかの沈下橋へ。
仁淀川にかかるそれ、今回は初めて訪れる(らしい)
「浅尾沈下橋」過去にはもういくつも沈下橋を渡っていますが、川幅が同じくらいなら橋の幅も同じようなもので
いったいどれがどの橋だったのか覚えてないけど川面はどれもいい色してますね。
映画「竜とそばかすの姫」の舞台モデルとなった沈下橋だそうで、巡礼なんだろうなと思われるライダーさんが
何度も何度も撮影の構図を探っていましたので、そうでもない我々は少し離れて記念撮影。
再度R439に乗り、宿泊地の高知市街に向けて本日最後の山越え。
すでにもう景色は堪能できたので、この終盤のステージの視線はライディングのためだけに注がれるもの。
全員インカムの通信が途切れることなく、長時間のワインディング走行を堪能。
途中、R80氏より
FUELコックをリザーブのポジションに切り替えたのだけど
このまま走り続けて大丈夫?と問われましたけど、ココで燃費を抑えた走り方になるのももったいないし
イザとなればガソリンシェア用のポンプも持って来ているので「遠慮なくどうぞ~」とだけお伝えして楽しんでいただきました。
2バルブボクサーのFUELタンクはたしか22Lもあり、
これまでのツーリングではタンク容量が少なくて(脚がみじかい)バイクがいると自己判断で給油を1回スキップすることが多く
今回も一つ手前の給油で高知市内までの距離からして大丈夫と踏んでいて、
そんな判断は同じバイクに30年以上乗っていらっしゃるオーナーさんがこれまで一度も外すことは無かった。
あともう一息で眼下に高知の街が見下ろせると言うところでとうとうR80がガス欠で停止。。。
これまでと同じようにガソリンの残量と目的地までの距離の計算は合っていたのだけど、
ここにきてなぜ今? となったのはこの移動にそれだけ計算が狂うほどの燃料を大量に費やしたと言うことなんでしょう (^_^;)
同じタンクでさっきのガソリンスタンドで念のため給油していたR100RTから(ガソリンを抜きやすいから)
拝借したガソリンはほんの少しだけ。
この先の視界が途切れてからすぐのところにガソリンスタンドがあることを先行のメンバーが見つけていましたからね (笑)
道の曲がり方に集中し凝視していた目が、陽が傾き始めた街に向けられるとスポーツライディングも終了
無事に高知市街にやって来ました。
チェックイン後、部屋に着いたらまずは何はともあれ。
そこから速攻で入浴を済ませ夜の繁華街。
一応ひろめ市場に入ってみましたが、ものすごい人人人。
コロナも落ち着いて、もうこの時間から7人分の席を確保するのはほぼ不可能とみて
ココは場の雰囲気を感じるだけにして素通り。
そして一行はRTが事前に予約していたらしい居酒屋へ。
いや-、連れてきてもらってよかった。
塩タタキのクオリティー高し!
ひろめ市場の豪快なタタキもいいけど、こうしてきれいにお皿に盛り付けてこられると
ありがたさ倍増。
今回初の塩タタキと仰るメンバーも
僕があれだけ絶賛なのはホントだったんだねとご満悦。
僕も「土佐巻き」は初めて。
これはますます高知に通わなくては (^_^;)
RTと僕のお決まりになっている塩タタキからの屋台。
餃子と醤油ラーメンで〆て徒歩でホテルに帰りました。
明日も多分、容赦のない一日になるでしょう。
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