国内大型モデルのメインスイッチの脱着を実施しました。
メインスイッチですから盗難防止のため簡単に脱着できることにはまずなっていないのは当然なのですが
この手の作業のこれまでの経験で、最も難儀な作業となりました。
車種や構造、そして僕なりの行程などお見せすることはできませんが、
メーカーでの組み立ての時、ネジを締め込むと
規定ののトルクに達したところでアタマがポッキリと折れて脱落してしまうことにより
以降は弛めるからと言って工具を当てようにもボルトのアタマに力をかけるところがないので、
たとえ窃盗目的でメインスイッチごと外してステアリングロックを解除しようとしても、
通常の方法では歯が立たないだろうと言うこと。
しかもM8ボルトのネジ山にはかなり高強度のロック剤が塗布されているので、
アタマを叩くことで締め付けトルクが抜ければネジが回せるわけでもないと言うもの。
ここまで作業が進んでいれば工夫次第で加熱できますが、
作業の序盤では熱をかけられないところのボルト4本を外す必要があり
回しようのないボルトを削って抜き取るのに数時間もかかってしまう(僕では)宿命。
ネジを弛めるのに苦労したくらいであーだこーだ言うのもあれですけど(仕事なんだから)
分解の効率を軽視されているところ少なくありませんね。
オーナーさんにはご心配をおかけしましたが、
長期間お待たせしたうえに残念な出来栄えにならずに済んだので僕も助かりました (^_^;)