久しぶりお目にかかるキラキラパーツ、新品のフラットCRキャブレター。
キャブレターのオーバーホールはもう数えていないくらいですが、
FCRの新品は恥ずかしながら数えるほどしか扱ってきておりません (^_^;)
中古で購入したFCRのセッティングをやってもらえないかとの問い合わせは多くありましたけど
その不調はセッティング以前の問題であることがほとんどで、
先ずは現状確認とオーバーホール、そして消耗品の交換が先決でしょうと言ったお決まりの文句に至ります。
だから、いろいろと心配事の多く寄せられるFCRも新品とあればそんな心配も無く
スロットル操作にロスが無いことと変なところから2次エアーを吸ったりホース類の取り回しの将来にわたっての不安が無いように
丁寧に組み付けるだけのことデス。
あとは販売元によるプレセッティングと車両本体側のコンディションが大きく食い違っていないことを祈ります。
幸い今回の作業はこれまでになく燃調は良好のようです、感覚的に。
かつてのようにシャシダイナモを使ってのパワーチェックを今はできる環境(持っていません)ではなく
全開ピークパワーのセッティングを実走行でやることは時代遅れと言うこともあり、
僕もやりません(危険過ぎてできない…)が
ユーザーさんが感じることの多い中低速域の良し悪しは普通に乗れば僕でも判りますから、
作業台上の無負荷運転での調整がうまくいけば、続いて安全な範囲で実走行テストとなります。
実走行でのフィーリングはじつに良好、求めていいスロットル操作に良いレスポンスで正確なコントロールができます。
手の込んだセッティングのご依頼まではいただいておりませんが、オーナーさんが求めるにして十分な動作だと思いますから
当座その必要もないでしょう。
極低速域にも不安が無いことと全力加速時のピーク域でパワーに負けクラッチが滑り始めることを確認したところで
極寒の試運転は余儀なく終了。。。
これまではスタンダードのキャブレターに社外品のパワーフィルターの組み合わせ。。。
これにはいろいろあって、注意が必要だと僕は思っています。
これまでクラッチの滑りが発覚していなかったのはそのためです。
スタンダードキャブレターのメンテナンスとスタンダードエアーボックスに戻すことで
性能回復が見込めることもお伝えしておりましたが、どうせならと言うことでFCRとなりました。
ご購入当時のことは存じませんが、オーナーさんの愛情によって
これまでの作業で随所ブラッシュアップが進行してきておられます。