期待通り、夏の早朝の高速道路は快適そのもの。
この時期だけはウインドプロテクションのよろしくないバイクでも風圧以外にライディングの妨げになるものはありませんね。
予定通りに7時30分に下松サービスエリアを出発し、2つ目の「玖珂インターチェンジ」で高速道路を降り、
一路周防大島を目指すのですが、前回訪れたのがなんと2017年ですから実に5年ぶり。。。
それでもできればこれまでと違ったルートでアクセスしたいものですから、あれこれとルートを検討しました。
柳井の市街地を海沿いに走る国道を避けてひとつ山側に並行するルート。
これはこれで適度にうねりながら緩やかなカーブの連続する快適な道でしたが、やっぱり地元ドライバーさんたちの利用も多くて
我々が快走できるものではありません。
追い越し禁止ではないからいくらでも抜くことはできるけど、総勢10台ともなると
ただ抜かれただけで不快に思われるドライバーさんもいらっしゃることでしょうし、
最近のネットニュースにあったようにバイク集団の愚行と取られても不本意なので、
後続の皆さんには申し訳ないけど、でも考えは同じでしょうからココは当然辛抱して前方に連なる軽自動車に従いました。
久しぶりに走る「オレンジロード」
島の内周を横長にほぼ一周できるルートですが、普段からあまり交通量は無いようで
特に北側ルートのコンディションは良くも悪くも変化に富んでいて、
それを楽しむのか残念に思うのかは人それぞれだと思います。
ただ、あまりと言うかほとんどクルマもバイクも走っていなかったのは確かです (^_^;)
ありがたいのは、オレンジロード沿いにほとんど民家が無いこと、
今回のご参加の皆さんは全員スタンダードのエキゾーストでしたので、
爆音を奏でながらバイクが走り過ぎて行くこともなかっただろうとは思うのですけど、
ライダーに人気のルート沿線にお住いの住民の方々は、これまでに連なる大きな排気音を聞かされては蓄積されているわけですから、
たとえスタンダードの我々であっても歓迎できない集団であるものだと言うことは自覚しております。。。
だからそんなところを走る時、民家が無いと言うことはとても気が楽ですね。
そうこうしていると目の前をウリ坊が横切ったので一瞬緊張が走りましたが親イノシシは出てこず (^_^;)
トイレ休憩のために海側に出たのが午前9時の「道の駅サザンセトとうわ」
早朝からの涼しさはココまで。
いよいよこれから真夏ツーリングの暑さ本番。
過去の周防大島ツーリングでは、これより東に進んだことは無かったので初めてのルートになりますね。
「なぎさ水族館」と「陸奥記念館」を過ぎたところで島の東端を縦断(これ以上進むと同じ道を引き返すことになりますからね)
そして島の南岸を海沿いに走ると伊予灘には海霧が発生していて、海なのに雲海。。。そしてそこに浮かぶ島々を見ることができ、
ちょっと幻想的な風景を眺めながら複雑な海沿いルートを走ることができました。
民家がほとんど見られないところに突如現る立派なツリーハウス。
そして民家なのか人が住んでいるのかわからないけど、だとしたらこの霧にかすむ浜辺は間違いなくプライベートビーチじゃありませんか (^_^;)
もう梅雨は開けていることになっているし、今日は気温もかなり上昇するらしいので
海水浴の人達が大勢いらっしゃることを想定してはいたのですが、我々以外に誰もいない「星のビーチ」
きれいに整備されているし、漂流ゴミも見られない美しく素敵なビーチですね。
しかし、見渡してみてもシャワー施設もトイレも無いようなので、
海水浴場としては厳しいのかも。
さらに3kmほど走ってありましたありました、リゾートホテルに人が居るビーチにオートキャンプ場などなど
南国リゾートエリア。
ここまで来るとオシャレで絶好の立地のカフェなどが見られるようになります。
ランチはツーリングの楽しみのひとつ、これまで周防大島では海鮮を求めてきましたが、
今回はせっかく島の東部まで足を伸ばしたので海辺のカフェで海を眺めながら…なんてことで。
我々のツーリングではあまり利用することの少ない佇まい。
こちらの人数と到着時間にお店のスタッフさんがうまく対応してくれて、
開店一番乗りで入店いたしました。
あーもうココでゆっくりしたぁ~い。
平日にカップルなんかで来るお店 (笑)
もうオジサン(僕)パエリアがめずらしくて代表して取り分けちゃったりしました。
海霧も晴れてきましたけど、この先ずっと向こうに見えるらしい「ダッシュ島」までは見えませんでしたね。
先頭がK75Sに乗り手が僕と言う、ほどほどのペースに後続はポジションを変えながら、
この暑さと向き合いながらバイクを楽しんでおられる。。。と思いたい。
オレンジロード右回り一周も後半はだんだんと高いところに昇り、左下に海岸を見下ろす頃に
この周防大島「屋代島」の大きさをあらためて実感するのです。
いつも安全を意識し追求していますけど、この罪のない動物に体当たりされないことを祈ります。
そしてこの日一番暑かったのが周防大島を離れるところ。
朝の集合場所まではほぼ下道で来られた北九州からご参加のR1200RSさんはココで解散。
限られた時間の中でよくぞご参加いただきました。
いつもより休憩はこまめにとりながら体調不良の人がいないか声掛けをしながら、
中国地方内陸部へ進みます。
熊毛町で全員給油を済ませ、更に奥の方へ。
国道2号線を横切って県道に進むと、高度を上げながら豪快にカーブを繰り返すルート。
先行車に追いつくまでの束の間の楽しみだと思っていたらまさかのクリアルートの先行車ナシ。
今回はツイてましたねとインカムで喜びあいながら工事現場の片側交互通行の信号待ち。
すると時間差信号が青に変わる直前に前の車のウインドウが下がって「お先にどうぞ~」のご配慮! いや~粋な人。
これも信号待ち直前に追いついたけど、行儀よく後続として従ったからなのだと
ドライバーさんの心理を考えるのは必要ですと「バイク集団」は再認識するのです。
はずれることも少なくないけど (^_^;)
更に奥へ、菅野ダムから錦川沿い。
時間帯も暑さのピークを越えているし、標高も高くなってきた川沿いルートは随分と快適。
だから既に昼間の暑さは帳消しになっていて、あとは真夏の山間ルートを楽しむだけなのです。
鹿野で皆さんに配布した冷却剤、もっと早く出すべきだったかな?
ココで周南からご参加のVストローム氏とはお別れ。
そして我々はなんと中国道「鹿野IC」から高速道路。
今回は周防大島で時間を過ごしたので、ここから先いつも通りにワインディングを選びながらガッツリと走る必要もないわけで、
朝も早かったのだから早い時間帯に皆さん帰宅できるように配慮しました。
明るいうちに帰ってゆっくり疲れをとるべきです。
中国道はやっぱりガラ空き。
最後にスカッとしようかと思ったけど眠気に襲われたのは僕だけではなかったようです。
美祢西ICで高速道路を降り、目の覚めるルートを少しだけ走って17時前に無事帰還。
クロキライディング発着で500Km足らず。
人車ともにトラブル無く熱い一日の終わりです。
「この夏バイクに乗りました」と言ってもいい完成度でした。