既にKTMのラインナップから消えてしまっている690DUKEですが
こちらはその最終型。
ディーラーでもないのにお客さんの指向性に恵まれてきたおかげで、
640DUKE以降の全てのDUKEに乗る機会を得てきましたが、
DUKEとしてのLC4エンジンの最終型をしっかりと回しきっての試運転は初めてではないでしょうか。。。
と言うしかないくらい、この走行能力に「こんなに走れるのか」とあらためて感心しました。
多くのライダーさんがいだくシングルの概念とは大きくかけ離れたパワーフィーリングと
たしかモデルチェンジで排気量が増えてきているのだけど
それを大きく超える印象のこれまで以上のスピードの乗りの良さ。
ビックシングルの鼓動感。。。有りましたっけ?
と、そんなこと求めていないことに気付く高回転の気持ち良さ (^_^;)
低いスピードでの定速走行のストレスなどはいくらでも許せる「放たれてから」の痛快感。
スリムで重心の高いハンドリングで優位に高速コーナーを走りながら、これは安全なバイクだと、
ある意味ですけど解釈しました。
そしてコレ、長距離も行けそう。
単気筒の振動で疲れることも無さそうだし、オフロードバイクのシートにやられがちな尻の痛さに
ついついスタンディングしてしまうこともないでしょう。
モタードではなくロードスポーツ然りとしたDUKEシリーズに690が無くなったのは残念。
長所ばかりを享受するにはそれなりの理性とライディングテクニックがあったほうがいいですけど、
初めからこのバイクを選ぶ人はたぶん極少。
それでいいのだと思います。