作業も終盤、ホントに仕上げの250DESMO
内部のコンディションが良いとは言えなかったFUELタンクも3年半の間に経年変化が進んでいて
これはやっぱり全てを見直さないといけないだろうと、もうひと頑張りです。
オーバーホールと消耗品の交換で蘇ったキャブレターには良いガソリンを流してやらないと
結局また不調に悩まされることになりますからね。
作業の様子は「汚い、キツイ、臭い」の3Kそのものですから、恥ずかしくてとても公開できませんが、
穴か開いてしまうのではないかと言う恐怖と闘いながらの忍耐作業です。
錆を落としきれなかったからと言ってコーティングで埋めてしまうことはやりません
ココからは見えていない天井部分に錆が残っている例をよく見ますが、今回も満足のいく結果で
すごく安心しました。
FUELタンクのマウントゴムなど、見えていないところも交換して
FUELコックの清掃と機能チェックを済ませてようやくタンクをセット。
いよいよ試運転に向かう前に、右足シフトのしかも逆パターンであることを自分に言い聞かせ
リヤブレーキは左足で操作することになりますが、
左足はペダルをじんわりと放す(マニュアル4輪車のクラッチ)ことは慣れているけどじんわりと踏むことには慣れていないので
走り出すと右足のシフト操作でアタマがいっぱいになるのはわかっているから、左足はつま先乗りにしておいて、ペダル操作のほうは放棄することにしましょう(^_^;)
保安部品が機能していないことが発覚して、こちらも修理…と言うか加工。
オリジナルではウインカーが備わっていない、そんな時代とお国柄。
遂に出ました屋外に (笑)
30以上年前に初めて乗った時にも感じましたが、ギヤレシオがなかなかのハイギヤード
無駄な半クラッチにならぬよう丁寧なクラッチミートに始まって、
250cc単気筒の出力ににワイドレシオな印象の5速トランスミッションはシフトタイミングを選ばなければ気持ちよくは走れません。
バランサーを持たないとは言え、250ccですから大して振動も気にならず、回転の上昇もスムーズ
キャブレターの消耗品交換で空燃比も回復しているようですから、もうスパークプラグを持って走り出す必要はありませんし、
ドッグクラッチの欠損していた2速ギヤも交換しているので、そこでギヤ抜けすることも無くなりました。
これでドカティスーパースポーツの歴史を感じながら走り続けることが可能となりました…なんて (^_^;)
約1週間、作業の合間を見ながら何度も試運転を重ねていくと、右足逆シフトにも少しだけ慣れてきて、
だんだんと少しだけメリハリよく走れるようになってくると、フロントのドラムブレーキ(フロントは左右のダブル)は意外とよく効いてコントロールできるし、
大したペースではないけれど、車体の剛性や安定性に粗末な感じも受けないし、
これが1972年のバイクだと思えば、僕のこれまでのバイク乗車歴からしてもそれはもう当時のスーパースポーツであったことは疑いようがありません。
20代の前半でシングルDESMOの250と350と450それぞれに乗る経験をしましたが、
ただただ旧いイタリアンの名車だということしか頭になくて、我ながら意味を持たなかったライディング…
旧い旧いとは言ってもあの時で13年前のバイク。
今2020年だから13年前だと2007年…ついこの前…
そのくらいでは旧いなんて言わないし、現行のニュータイヤも履けていくらだってライディング操作を仕掛けていけます。
ただ違いと言えば20歳代の13年と50代も半ばを越えたところでの13年は違うのだということでしょうかね~ 永さが (笑)
いやまあバイクの進化と時間の流れは比例していたわけではなかったということでしょうか。
催促一切無しの3年半、オーナー様には大変長らくお待ちいただきました。
納車の時、軽トラから降ろしてその場(走る様子を遠くまで見渡せる環境)で試運転していただきましたが、シフトミスを犯さなかったのはさすがです。
希少な250DESMOをいつまでも 大切にされるのは言うまでもありません
ご利用ありがとうございました。