もう
「Doors」というバンド自体をご存じない方が大多数かも知れません。
ロサンゼルスのUCLA映画科の学生だったジム・モリソンとレイ・マンザレクが出会ったことをきっかけに、フラメンコギタリストだったロビー・クリューガーとジャズドラマーだったジョン・デンズモアが加わって1965年に誕生したバンドです。
ジム・モリソンの描くちょっと難解でロックらしくない歌詞、ラテンっぽい独特のクリアなサウンド、色々な音楽が混じり合った一風変わったメロディ・・・Doorsだけの独特の音楽を構築していました。
これは半世紀たった今でも色褪せていません。
作詞は殆どがジムで、作曲・アレンジはバンド全員って感じです。(主要なメロディラインはジムの口ずさみ?)
「人気」という点ではジムのワンマンバンドのように思われていますが、バンドとしては決してそうではなく、4人揃って初めてDoorsだと思います。
※ジャケット写真は全てオリジナルのLPジャケットをスキャナーで取り込んだものです。
私が初めてDoorsを聞いたのは中学生の時で、「ハートに灯をつけて」などのシングルヒットで知っていましたが、本格的に聴き込むようになったのはライヴアルバム「アブソルートリー・ライヴ」のリリースに合わせて大阪で行われたフィルムコンサート(懐かしい言葉です)でライヴ映像を観て衝撃を受けたのが最初です。
残念ながら1971年7月に中心メンバーのジム・モリソンが亡くなってしまった(死因は未だに不明)ために、自然消滅しましたが、私にとっては未だにヒーローのひとつです。
ipadや自宅で毎日にように聴いています。
余計な話ですが、当時は「不吉なJ」なんて言われていました。
ジム、ジャニス、ジミ、ジョン、ジョーンズ・・・Jの付くミュージシャンが相次いで亡くなったからです。
1967年リリースのデビューアルバムにして彼らの最高傑作!(画像はクリックすると大きくなります。)
”The Doors”
1.Break on Through (To the Other Side)
2.Soul Kitchen
3.Crystal Ships
4.Twentieth Century Fox
5.Whisky bar(Alabama Song)
6.Light My Fire
7.Back Door Man
8.I Looked at You
9.End of the Night
10.Take it as it Comes
11.The End
これも1967年リリースの2作目のアルバム。 Doorsらしさが一番出ているアルバムだと思います。
6曲目の”Moonlight Drive”ジム・モリソンがレイ・マンザレックに初めて披露した詩を元に作られた曲として映画「Doors」で取り上げられています。
このエピソードが本当なのかどうかは知りませんが、本来はデビューアルバムに収録する予定だった曲が、間に合わなくて2作目にずれ込んだものです。
”Strange Days”
1.Strange Days
2.You're Lost,Little Girl
3.Love Me Two Times
4.Unhappy Girl
5.Horse Latitudes
6.Moonlight Drive
7.People are Strange
8.My Eyes Have Seen You
9.I Can't See Your Face in My Mind
10.When the Music's Over
1970年リリースの5作目のアルバムです。
マイアミ事件の後、ライヴ活動を休止していた時期に作られたもので、4作目のポップ路線からDoorsらしい作品に戻った感じです。
因みにモリソンホテルはジャケット写真も含めて実在のホテルだそうです。
”Morrison Hotel”
1.Roadhouse Blues
2.Waiting for the Sun
3.You Make Me Real
4.Peace Frog
5.Blue Sunday
6.Ship of Fools
7.Land Ho!
8.The Spy
9.Queen of the Highway
10.Indian Summer
11.Maggie McGill
1970年にリリースされたDoors唯一のライヴアルバムです。
69年7月のロサンゼルスのアクエリアスシアター、70年1月のニューヨークのフェルトフォーラム、5月のデトロイトのコボアリーナでの録音を編集したものです。
※このアルバムのみジャケット写真はCD版の「In Concert」です。
”Absolutely Live”
1.House Announcer
2.Who Do You Love?
3.Alabama Song
4.Back Door Man
5.Love Hides
6.Five to One
7.Build Me a Woman
8.When the Music's Over
9.Close to You
10.Universal Mind
11.Petition the Lord with Prayer
12.Dead Cats, Dead Rats
13.Break on Through
14.Celebration of the Lizard
15.Soul Kitchen
オリジナルドアーズとしての最後のアルバム。 1971年リリース。
この頃のジムはアル中もかなり進行し、肥満も加わって、声自体もデビュー当時とは変わってしまっています。
このアルバムの収録を追えて、間もなく帰らぬ人となりました。
最後の”Riders on the Storm”は全盛期のDoorsを彷彿とさせます。
4曲目はDoorsとしては珍しいブルース丸出しの曲です。
”L.A. Woman”
1.The Changeling
2.Love Her Madly
3.Been Down So Long
4.Cars Hiss by My Window
5.L.A. Woman
6.L'America
7.Hyacinth House
8.Crawling King Snake
9.The WASP
10.Riders on the Storm