「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」
2003年製作 フランス
出演:オマー・シャリフ、 ピエール・ブーランジェ、 ジルベール・メルキ
1960年代のパリ。
ユダヤ人少年モモは父親と2人暮らし。
母親は彼が生まれてすぐに家出。
父親からも十分な愛情を注がれずに育ったモモは思春期の孤独の中にいた。
アパルトマンの向かいにあるイブラヒムおじさんが経営する小さな食料品店から、お金や品物をくすねるモモ。
万引きが発覚した時、イブラヒムは意外な一言を口にした。
「やるならうちの店でやりなさい、ただしほかではやってはいけないよ」と。
そんなイブラヒムから生きる知恵や愛情をいっぱいに受け、心を開いていくモモ。
そんなある日、失業中のモモの父親は自殺してしまう。
やがてモモとイブラヒムのコンビは暗い家も店もあとにして、イブラヒムの故郷「黄金の三日月地帯」を目指す旅に出るのだが・・・。
孤独な少年と、心優しき老人の交流がほのぼのと描かれる。
パリからスイス、アルバニア、ギリシャを回り、トルコへと向かう旅の途中で、人種も世代の壁も超えた信頼関係を築いていく2人の姿が共感を呼ぶ感動作。
『ドクトル・ジバコ』『アラビアのロレンス』で知られる往年の大スターオマー・シャリフが、本作で2003年のヴェネチア映画祭で特別功労賞を受賞
この映画のお勧め度:☆☆☆☆