「辻仁成」を何と読みますか?
「つじひとなり」と読んでいる方は、作家として、あるいは中山美穂と結婚した人として知ってる方でしょう。
こちらが本名です。
一方、「つじじんせい」と読んでいる方は、かつて「エコーズ」としてバンド活動をしていた頃を知っている方でしょう。
歌手あるいは映画監督としての呼び名です。
作家としての「辻仁成」を紹介します。
1989年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し作家デビュー。
「海峡の光」
1997年芥川賞を受賞した作品です。
少年刑務所で看守として働く「私」の前に現れた一人の受刑者。
彼は子供のころ「私」を標的にして執拗に繰り返されたいじめの煽動者だった。
函館の刑務所を舞台に 刑務官と犯罪者が、小学生時代のいじめられた子といじめた子の関係だったという18年ぶりの偶然の再会から、 その人間の本性ともいうべき歪められた心理を追っていく。
変わりたくても変われない者、
そして変わることを拒否した者――
世の中に見捨てられ、あるいは見捨てた者の想いが、
廃航となる青函連絡船の姿とオーバーラップする・・・
重い内容ですが、読みごたえある作品です。
一気に読めます!
「冷静と情熱のあいだ Blu」
あのとき交わした、たわいもない約束。
10年たった今、君はまだ覚えているだろうか。
やりがいのある仕事と大切な人。
今の僕はそれなりに幸せに生きているつもりだった。
だけど、どうしても忘れられない人が、心の奥に眠っている。
あの日、彼女は、僕の腕の中から永遠に失われてしまったはずなのに―。
切ない愛の軌跡を男性の視点から描く、
青の物語。
2001年映画化 出演 竹之内豊 篠原涼子 ケリー・チャン
私は、この映画の公開をきっかけに「辻仁成」を読んでみようかなという気になりました。(実際の映画は観ていませんけどね)
恋愛に夢を持っている方にお勧め!?
女性の視点から描いた『冷静と情熱のあいだ Rosso』は
江國香織の著作です。