「地下鉄(メトロ)に乗って」
先日このブログでも紹介した、浅田次郎原作小説の映画化です。
私はこの作品を映画館で観ましたが、今DVDで発売されています。
主人公は地下鉄の駅で現在は絶縁状態にある父が倒れたという知らせを聞く。
彼は幼い頃父と口論をして飛び出し交通事故死した兄の事を思い出しながら地下道を歩いていた。
その時、何故か死んだはずの兄に似た少年を見かける。
後を追いかけて地下鉄の駅の階段を上がると、
そこは東京オリンピック開催前の昭和39年の街だった・・・・。
彼は一度は現在に戻るが、再び恋人と共に時空を越える旅に出る。
兄の死の真相は何だったのか。
若い頃の父とその恋人に出会い、その生き様に触れる。
さらに、主人公とその恋人に隠された驚くべき秘密が
明らかになっていく・・・。
主人公を演じるのは同じく昭和30年代を舞台にして話題となった映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で好演した堤真一です。
堤真一、今回も好演しておりますが、
この映画で一番の演技をしたのは父親役の大沢たかおです。
戦後の混乱期をしたたかに生き抜いてゆく若者から、
老いて病床に伏した父親役までを熱演しています。
「ALWAYS 三丁目の夕日」同様、
CGに頼らない昭和20~30年代の映像が良いです。
残念ながら「ALWAYS」を上回る映画にはならなかったようです。
この年代の方にお勧めです。
この映画のお勧め度:☆☆☆