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御坊市内633人の子どもらに食中毒症状、学校給食原因か 〈2017年1月28日〉

2017年01月28日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市内の幼稚園、小学校、中学校の園児、児童、生徒、教職員ら633人が吐き気や下痢、発熱など食中毒と見られる症状を訴えていることが27日に分かった。いまのところ県などが調査中で原因は特定されていないが、公立の全15の幼稚園・小中学校(組合立大成中含む)で発症していることから学校給食が原因による集団食中毒と見られる。これを受け、27日はすべての幼稚園、小中学校が臨時休校、28・29日は自宅待機となった。これまで御坊市内では学校の集団食中毒は発生していない。

 食中毒の症状を訴えているのは、市内塩屋町南塩屋の給食センターの学校給食を利用している4幼稚園、6小学校、5中学校の子どもたちと教職員。市教育委員会によると学校給食を食べている約2200人のうち、約3割に当たる子どもや教職員らが26日の夜から27日にかけて食中毒の症状を訴えているという。症状が出ている児童、生徒らは医療機関を受診し27日はほどんどが幼稚園や小中学校を欠席した。学校給食は市からの民間委託で日高町に営業所があるシダックス大新東ヒューマンサービス(株)=本社東京=が請け負って調理している。
 27日は朝から県などが給食センターなど調査し原因の特定を急ぎ、幼稚園や小中学校では感染の拡大防止へ教職員らが教室をはじめ廊下やトイレの消毒など対応に追われた。30日以降の対応については27日正午現在で決まっていない。幼稚園や小中学校以外にも影響が出ており、27日には子どもたちが利用する市立図書館や中央公民館、文化会館、体育館、勤労青少年ホームなども消毒作業が行われ、市立図書館は27、28日を休館とした。
 奥幹夫教育長は「ご迷惑をおかけして大変申し訳なくお詫び申し上げます。現在原因ははっきりしていませんが、感染防止へ全力で取り組んでいきたい」と話している。


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