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県下最大の御坊リサイクルセンター、27日に内覧会と祝賀会 〈2017年1月22日〉

2017年01月23日 08時30分00秒 | 記事

森岡地内に完成した御坊リサイクルセンター


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役、和泉市=が、総事業費約40億円を投じて御坊市塩屋町南塩屋の森岡地内に建設した御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)が完成し、27日午前11時から内覧会と祝賀会を開く。管理型最終処分場としては県下初、埋め立て規模は県下最大。現在、県知事に産業廃棄物処理業許可を申請中。順調に進めば2月には許可が下り、同月中の操業開始をめざす。

 施設は区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、中間処理施設と管理型最終処分場は御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に建設した。中間処理施設は廃プラスチック類等8品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化する。選別能力は一日126・1トン。破砕能力は硬質系が一日146・4トン、軟質系が一日31・2トン。圧縮梱包は一日33トン。搬入エリアは紀中以南地域を中心に県内が基本。地元雇用は当初は30人程度とし、軌道に乗れば100人程度を見込んでいる。
 リサイクルが困難な廃棄物は最終処分場に埋め立てる。埋め立て面積は6万4958平方メートル。埋め立て容量は134万4835立方メートル。管理型処分場を採用し、底や法面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぐ。この遮水シートは処分場の生命線となるためシートには漏水検知システムを設置している。処分場内の浸出水は水処理施設で処理するなどして河川に流す。雨水の防災調整池なども整備している。処分場は10年程度で満杯になると見られ、埋め立て終了後の土地利用は地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなど活用を検討する。
 平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事に着手し、このほど完成した。建設に伴い、26年10月に御坊市と同社が環境保全協定を締結。操業後の施設への抜き打ち検査、最終処分場遮水シートの漏水検知時の掘り起こしなどを明記し、市は「協定の内容を着実に履行、遵守させるとともに、安全確保、環境保全に万全を期するように指導していく」としている。また、市独自で市立給食センターと周辺の2カ所でアスベストや重金属類など6項目の大気質調査を行い、着工前の環境状況を確認。稼働1年半後に再度調査を行い、数値の変化を調べることにしている。


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