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御坊市内全園・校719人に食中毒症状、奥御坊市教育長ら謝罪 〈2017年1月29日〉

2017年01月30日 08時30分00秒 | 記事

陳謝する清水公洋教育次長、奥幹夫教育長、
阪本興平教育総務課長(左から)


 御坊市立の全15の幼稚園、小中学校(組合立の大成中含む)の児童、生徒らが嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えている問題で、市教育委員会は27日夜会見を開き、状況を報告するとともに陳謝した。当初633人と発表していた発症者は719人にのぼり、15園・校は市内塩屋町南塩屋の給食センターで調理した学校給食を提供されていることから御坊保健所などは集団食中毒の可能性が高いとして、同センターなど立ち入り調査を行っているが、28日正午現在で原因は特定されていない。すべての園・校とも30日まで休園、休校の措置を続ける。

 会見は市役所で行い、奥幹夫教育長、清水公洋教育次長、阪本興平教育総務課長が出席し、「多大なご迷惑、ご心配をおかけしていることに心からお詫び申しあげます。子どもの安全が第一なので早く原因を究明していただき、被害の拡大防止を徹底したい」と頭を下げた。
 市教委によると、27日朝各園・各校に嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴える園児や児童、生徒から欠席の電話が相次ぎ、この旨の報告を受けた市教委は同日に休園・休校の措置を取り、施設内の消毒を要請。28日、29日は教職員を含めて自宅待機を求めた。
 症状を訴えているのは、2267人のうち4園の園児36人、6小学校の児童401人、5中学校の生徒214人と教職員ら68人。給食センターの職員数人も症状があるという。27日には朝から症状を訴える児童、生徒らが医療機関に殺到。医師らは休むまもなく診療に追われた。入院などの重症者はなく、全員快方に向かっているという。
 子どもたちに出された近日の給食メニューは25日が塩ちゃんこと磯あえ、おかかのふりかけ、26日はサバのみそ煮、きんぴら大豆、けんちん汁だった。幼稚園の給食は月、水、金曜日で26日は給食がなかった。
 この影響で29日に日高川町で開かれる紀南地方中学校新人駅伝大会に参加予定だった御坊市内4校と大成中のあわせて5校55人が出場を見合わせ、28、29日にみなべ町で開催の梅の里バレーボール大会も5チームが出場を取りやめた。週末には県内私立高校入試も控えていた。


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