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御坊寺内町会館に偉人コーナー新設、第一弾はハス博士・阪本祐二氏 〈2017年1月18日〉

2017年01月18日 08時30分00秒 | 記事

阪本祐二氏の遺品など展示した「偉人コーナー」

下組の祭礼道具や奉納絵馬も展示


 御坊商工会議所は、情報発信拠点として昨年10月に中町2丁目商店街に開設した「御坊寺内町会館」=御坊206=に「御坊の偉人コーナー」を新設し、17日から公開。第一弾は二千年の眠りから目覚めた大賀ハスの品種保存などハス研究に生涯を捧げ「ハス博士」として知られる故・阪本祐二氏(1925年~79年)=御坊市薗、元日高高校教諭=の偉業を紹介している。あわせて展示物も一新し、御坊祭・下組の祭礼道具や小竹八幡神社の奉納絵馬を展示し、より充実させた。

 寺内町会館は、市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく「わがまち魅力発信事業」の一環で商工会議所が委託を受け、JA紀州旧御坊支所跡を借用し、1階部分を改装してオープン。東京オリンピック誘致に尽力した名誉市民第1号の故・和田勇氏の資料などを展示する「和田勇資料館」を常設しているほか、御坊祭・御坊町の祭礼道具、寺内町フォトコンテスト作品などを展示し、これまでに観光客や地域住民、児童生徒ら886人が来館している。
 17日から「御坊の偉人コーナー」を新設し、第一弾として阪本氏を紹介。阪本氏は、昭和26年に千葉市の遺跡から古代の大賀ハスの種子を発掘、発芽させた大賀一郎博士の愛弟子で、大賀博士から品種保存を託され、ハス研究に生涯を捧げた。大賀ハスとアメリカの黄花ハスを交配させた舞妃蓮、中国から贈られた千年ハスと大賀ハスを交配させた中日友誼蓮など新品種も作り出し、自宅の池には国内すべての在来種など世界でこの池でしか咲き揃わないと言われる貴重なハスが保存育成され、世界各地に分根されている。
 阪本氏の長男で舞妃蓮保存会長などを務める尚生氏=印南中勤務=から遺品などを借用して展示。阪本氏が愛用していた顕微鏡や万年筆、机、座椅子、亡くなる直前まで執筆していた自筆の原稿をはじめ、阪本氏の功績や舞妃蓮を紹介するパネル、著書、県文化功労賞のメダルなどを展示している。展示にあわせて2月5日午後1時30分から尚生氏が「父・祐二の想い出」をテーマに講演することも決まり、多くの来館を呼びかけている。
 阪本氏に続き、今後は野鳥保護の黒田隆司氏、地学研究の木下信之氏、養鶏産業の吉田八五郎氏、哲人政治家の田淵豊吉氏、文学界重鎮の大佛次郎氏、清高の画家・日高昌克氏、白浜温泉開発の小竹岩楠氏らを候補に順次展示する。
 同時に展示物も一新し、御坊町に変わり、下組の屋台や獅子舞、笠鉾、のぼりなど祭礼道具を展示しているほか、毎年、小竹八幡神社に奉納されている絵馬も飾った。絵馬は昭和52年に初めて奉納した故・山中襄氏、その後を引き継いだ故・木村靖夫氏、今の木村洪平氏の3代にわたり描かれた絵馬7枚が展示され、順次入れ替える。今後も戯瓢踊りの関連道具、紀州鉄道の関連グッズなどの特集も予定し、会議所は「御坊の魅力を積極的に発信していきたい」と話している。
 開館日時は毎週火曜日、木曜日、土曜日、日曜日、祝日の午前10時から午後3時まで。


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