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日高町シルバーセンターが日常生活支援ワンコインサービス 〈2017年9月27日〉

2017年09月27日 08時30分00秒 | 記事

困り事のお助けをしますと会員


 日高町シルバー人材センターは、「ワンコインお助けサービス」を展開しており、利用を呼びかけている。高齢者の日常生活をサポートしようと、昨年7月に初めて導入した事業で、需要を広げようと、対象枠をなくして全世帯対応できるようにして実施。利用者からは「簡単なことだからこそ頼みづらいことも言いやすくて良い」と受け入れられているようだ。

 生活支援サポート事業として高齢者の日常生活でちょっとした困り事を引き受け、生活の質的向上を図るため、日高町に在住するおおむね70歳以上の世帯と、65歳以上の1人暮らしの人を対象として30分間で500円とする短時間サービスを開始。
 開始当初の7月は周知などがうまくいって多かったが、8月に入り減ったこともあり、受注件数を増やすことなどを考慮して、9月からは対象枠にこだわらないようにし、基本的に依頼された作業は実施すると理事会で決定。電球の取り替えや除草剤の散布、引き戸補修、水道パッキンの取り替えなど13件の受注があった。
 今年度に入って月1件~3件のペースで9月までで計9件と順調に推移。1人暮らしの高齢者らからは頼める人がいなく、頼みづらいなどの理由で解消できなかった簡単な困り事もワンコインで引き受けてくれるため好評で、蜂の巣や鳥の巣の駆除、下水網掃除など細かなところにも応じてきた。
 同センターは「高齢者の手助けの考え方は変わらないが、今は幅広く受け付けています。会員が現役時代の経験を生かし、健康維持やボランティアを意識して熱意を持って就業しています。困り事をぜひ問い合わせてほしい」と呼びかけている。
 ワンコインサービスは原則として移動を含め1時間以内で完了する作業で、500円で30分以内の作業を引き受ける。30~60分以内の作業の場合は2コイン(1000円)。回数制限はひとり当たり月4回まで、材料費は依頼者が負担する。
 作業手順は電話で仕事内容を申し込み、作業担当者、条件などを話し合う。会員証を提示してシルバー会員が仕事を行い、依頼者が作業完了確認後、支払い、領収証を発行する。
 主な作業内容は植木の水やり、診察券の投函、本の返却、布団干し取り込み、家電利用支援、ごみ出し、家具の移動・組立・修理、屋内や庭の清掃、クリーニング店への持ち込み、買い物代行、病院・散歩の付き添い、蛍光灯・電球の交換、洗濯干し取り込み、手紙の代筆・代読、衣類整理などさまざまある。
 問い合わせは、同センター(電話70・0385)へ。


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