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由良町白崎海岸の海中洞窟をダイバーに開放 〈2017年5月20日〉

2017年05月20日 08時30分00秒 | 記事

洞窟内に太陽光が射し幻想的な雰囲気に
(後ろが洞窟入り口)


 由良町白崎海岸にある海中洞窟「KODAKUSAN(こだくさん)」が今月からダイバーに開放され、人気が広がっている。白崎海洋公園内の石灰岩に自然にできた海中洞窟で、ダイビングスポットとして9月15日までの期間限定で開放。洞窟の出入り口や頭上の穴から射し込む太陽の光が作り出す幻想的な光景が人気で、去る5日に日本テレビの情報エンターテイメント番組「ZIP!」でも紹介された。オープン開始から問い合わせが寄せられ、昨年以上の人気を集めそうだ。

 ダイビング事業を手がける同園指定管理者・一般社団法人白崎観光プラットフォームでは、地元漁業者から洞窟の存在を教えてもらい、3年ほど前からダイバーに開放している。
 海中洞窟は海洋公園内の展望台の真下にあり、長年にわたる波の浸食で自然にできたとみられ、ボートダイビングの新たなスポットとして人気が年々高まる。
 入り口が水深5メートル、内部の最も深い所で18~20メートルあり、初心者でも楽しめるのが特徴。ボートに乗ってポイントまで移動した後、海に潜り、入り口(縦5メートル、横は広い部分で2メートル)から洞窟へと潜り、15人程度ならゆったり楽しめる広さだ。
 光は、太陽の動きや潮の加減で色や見え方が異なり、今は正午から午後1時ごろにかけ、頭上の穴から太陽の光がレーザー光線のようにまっすぐ射し込みきれいだという。その他の時間帯でも、光の屈折や乱反射により違った光景が楽しめ、いろんな魚や生物も見られる。光が最もきれいに見える時期は7、8月で、多くのダイバーで賑わいそう。
 洞窟内のごつごつした壁面が子宮内にいる胎児の胎動を感じさせることに加え、安産を願って付けられた「KODAKUSAN」というユニークな名前も印象に残る。
 洞窟ダイビングを楽しめるのは県下でも白崎だけとあって、ダイバー向けの雑誌やフェイスブックなどSNSで存在が知られ、昨年はシーズンとなる7月~9月の約3カ月で300人が潜った。今季は開放したばかりだが、テレビやWEBサイトで取り上げられたことから、ダイビングショップを通じて「KODAKUSANに潜れるか」と問い合わせが寄せられているそうだ。
 同園では「KODAKUSANのように、石灰岩のがきれいにくりぬかれて洞窟になっている所はなかなかないですね。元々は海面より高い位置に入り口があったと思いますが、海面の上昇で海に沈み今の状態になったと思います。シーズンの7月、8月が特にきれいに光が見られるので楽しんで下さい」と呼びかけている。ダイビングは事前予約が必要。予約・問い合わせは白崎海洋公園(電話65・0125)へ。


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