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JA紀州・紀州選果場でミカン「YN26」の初選果 〈2024年9月11日〉

2024年09月11日 08時30分00秒 | 記事


新施設でYN26の初選果が始まる


 夏の暑さが残るこの時期に食べごろを迎える、極早生温州ミカン「YN26」の選果と出荷が、10日から日高川町のJA紀州「紀州選果場」で始まった。施設は川辺と由良の選果場を一体化し先月末に竣工したばかりでこの日が初めての本格稼働。統合による出荷一元化、最新鋭の設備による高品質ブランドミカンを東京や大阪をはじめとする全国の消費者に届ける。
 同JA管内のYN26は、県内の極早生の中で最も早く選果が始まった。この日、生産者から届けられた果実は新施設に導入された最新鋭の設備で選果。JA職員らによって2度にわたりチェックされたあと、高性能カメラで光具合や腐敗などの品質を判別、高度センサーで糖度や酸度を判定し、分別されて段ボール詰めされ、大阪と東京の3市場へ届けられる。
 YN26は、ゆら早生の種子から得た珠心胚実生で県のオリジナル品種。平成24年に品種登録された新しい極早生温州ミカン。早熟で減酸が早く、糖度も高い。じょうのう膜が柔らかく、味が濃いのが特徴。今年は梅雨明けから8月中旬までの1カ月間猛暑の上に降雨が少なかった影響でやや小玉傾向。糖度は抜群で食味も良好、生育も順調だという。
 荷受けは6日から始まり、15~20日頃をピークに、出荷は22日まで続く。出荷量は昨年よりも多い約100トン(昨年実績約90トン)を見込む。糖度10以上のものは「紀のゆらら」として販売する。東京や大阪を中心に長野や仙台の市場に出荷される。
 同紀州管内で10年前から生産が始まったYN26は、主に日高川町で栽培され、生産者数は同選果場管内であわせて約110人、面積は約10ヘクタール。JA担当者は「新しい施設、設備で安心安全、高品質のミカンを市場へ届けます」、柑橘部会の鳥居稔会長は「今年も最高のデキ。味は絶品。全国の皆さんに食べていただきたい」と話した。


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