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令和4年春 その道一筋 褒章受章者決まる 黄綬に仲修美(日高川町)藍綬に狩谷典男(御坊市)両氏 〈2022年4月29日〉

2022年04月29日 08時30分00秒 | 記事

 令和4年春の褒章受章者が決まった。日高地方から黄綬褒章に業務精励で日高川町山野393の5、(株)古部組社長の仲修美氏(66)、藍綬褒章に産業振興功績で御坊市藤田町藤井2165の5、元県電気工事工業組合理事長の狩谷典男氏(71)の2人が選ばれた。いずれもその道一筋の功績が認められた。県下から黄綬2人、藍綬6人が受章。拝謁はコロナ感染予防で実施しない。各省庁による伝達式は検討中。


地域社会発展に尽力
黄綬褒章・仲修美氏

 昭和54年に(株)古部組に入社以来43年間、「顧客の信頼と満足、質の高い技術サービス提供」を信念に建設業一筋に精励し、日高川町を中心に地域密着型の総合建設企業として、地域社会の発展と環境維持管理活動を推進している。
 1級土木施工管理技士はじめ多くの資格を取得しながら業務に励み、平成3年に代表取締役社長に就任。安全管理教育や労働災害防止活動で技術力を向上させ、若い技術者を育成し、技術者数を減らさずに業績を伸ばして日高管内有数の建設企業に成長させた。
 日高建設業組合理事長就任年の紀伊半島大水害では、主要道路の崩壊や堤防決壊の応急、上下水道被害の早期復旧に貢献して県知事表彰。地域社会貢献の事業継続計画策定で国交省から災害時建設業事業継続力認定を受け、災害時の人命救助や災害復旧に傾注。県建設業協会副会長など歴任し、県土木施工管理技士会と県林業土木振興協副会長。日高川町江川復旧工事、かわべテニス公園ドーム化を施すなど土木・建築・橋梁工事を手がけて地域社会に寄与し、平成30年に国交相表彰を受賞した。
 仲氏の話 業会員や先輩方のご指導とご協力のおかげ。今後も地域密着で若者定住に貢献していきたい。


電気保安確保に貢献
藍綬褒章・狩谷典男氏

 温厚篤実な人柄と、総合的な判断に基づく行動、人の和を重んじる姿勢などから人望を集め、県電気工事工業組合理事長、関西電気工事工業会常務委員など要職を歴任。卓越した識見と強い責任感、優れた指導力をもって、電気工事業界の発展と電気保安の確保のため、永年力を尽くした。
 昭和51年に京都大学工学部土木工学科を卒業後、(株)青木建設に入社。昭和56年に(社)日本海洋開発建設協会大型海洋工事施工専門委員会に出向してからは、関西新空港計画などに携わり、香港など海外でも大規模工事計画に関わった。
 昭和62年、父親が経営する(株)狩谷電気に父親の病を機に入社し、平成10年に代表取締役社長に就任。総合設備会社として経営の合理化と下請け体質の改善を図り、異技能分野間でも連携して社業発展に協力し合える気質の醸成につなげた。
 組合は、平成23年の紀伊半島大水害での電気設備復旧の教訓を踏まえ、関西電力(株)和歌山支店と協力体制を構築するなど、業界の連携に寄与。他にも多方面から、組織強化や人材の資質向上に精力的に取り組み、業界の発展に貢献した。
 狩谷氏の話 温かく助勢していただいた皆さんや女房のおかげ。褒章に恥じぬよう心したい。


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