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県社会福祉事業団 高台移転の生活介護施設完成 通所事業所「陽」機械浴室も完備 〈2022年4月28日〉

2022年04月28日 08時30分00秒 | 記事


このほど完成、6月1日から供用開始する施設


 社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が、印南町西ノ地地内で運営する障害者通所施設(就労継続支援B型)「多機能型事業所『陽』(はる)」に備えていた通所者の生活介護を援助する機能の高台移転を進めるため同地内の高台に整備建設中だった新たな通所事業所が完成。5月11日に関係者を招いて内覧会を開き、6月1日から供用を始める。

 多機能型事業所「陽」は切目社会教育センター近くにあり、授産科目の作業にあたる就労継続支援B型と、入浴・排泄・食事などの介護、調理・選択・掃除などの家事、生活に関する相談・助言、身体機能や生活能力向上のために必要な援助を行う機能を備える生活介護事業で運営。低地にあるため近い将来高い確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震での津波被害に備え高台移転を図ろうと、同地内の高台に昨年4月に開所したグループホーム「陽だまりホーム」近くに、重度障害者が入浴できる専用の機械浴室や相談室、多目的室、デイルーム、静養室、調理室など援助機能を備えた生活介護事業を移転させる形で施設建設を進めていた。
 施設はグループホームと同じく印南町が無償貸与した上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地に1億2000万円(うち社会福祉施設等施設整備費補助金約9000万円)を投じて鉄骨造り平屋(建築面積は403・53平方メートル、延床面積394・52平方メートル)で建設。これまで備えていなかった寝た姿勢や座った姿勢のまま入浴できる機能がある機械浴室も完備した。新たな施設の名称は既存施設と同じ「多機能型事業所『陽』」で定員20人。
 定員13人の就労継続支援B型(定員13人)は災害発生に備えてBCP(事業継続計画)の作成など必要な対策を強化した上で現在地で運営を継続する。同事業団は開所しているグループホーム側に2棟目のグループホーム建設を計画している。
 5月11日午前10時から内覧会を行う施設の施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。


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