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市議会定数特別委 4人が2削減、現状維持は1人 本会議採決は賛否拮抗か 〈2020年10月14日〉

2020年10月14日 08時30分00秒 | 記事


 委員会は定数2削減が態勢占める


 御坊市議会議員定数等調査特別委員会(田端卓司委員長)は13日に開き、現行定数14について委員の最終意思を確認した結果、委員長を除いて4人が2削減、1人が現状維持だった。この内容を後日、向井孝行議長に報告し、議会運営委員会または全員協議会での審議を申し入れる。定数削減の条例改正案がいつ提案されるかは未定だが、議会全体では賛否は拮抗していると見られ、どちらに転ぶかは流動的だ。
 
 委員会は昨年3月議会で設置されたあと、市民アンケート調査を行ったり、委員個別に聞き取り調査を行うなど定数問題、議会改革について議論してきた。削減派が多数を占める定数問題では「議論は出尽くした」とする削減派と「時間をかけて議論すべき」との委員長との間で議論は堂々巡り、平行線を辿ってきたが、委員会設置後1年半を経過した中で、委員の意思を最終確認した。
 削減に賛成の西本和明、平井俊哉、山田勝人、松本隆史の4委員が2削減を表明。西本委員は「12人に減らしても議会活動は十分できるし、委員会運営なども問題ない」、平井委員は「私の答えは12人。奇数の定数は頭にない」、山田委員は「人口減少や行革、将来の市町村合併」を削減理由に挙げ、松本委員は「市民アンケー調査結果を重く受け止めた」と述べた。
 一方、松屋久紀副委員長は現状維持を表明。「定数が多い方が、多くの人が政治参画できる」とした。田端委員長は進行役のため、意思表明しなかったが、これまでの経緯から定数削減には反対の立場で、委員会としては4人が2削減、2人が削減反対の構図。
 この結果を後日、向井議長に報告し、議員定数等が所管の議会運営委員会での審議、または全員協議会で議論を申し入れる。報告内容は再度、委員会を開いて確認するため、議長への申し入れは11月になりそう。削減派は議運または全協の結果次第で、2年前と同様に有志による議員提案も視野に入れており、決着の場は本会議での採決。早ければ来年3月議会での提案が想定される。
 2年前の平成30年12月議会に議員提案された定数14を2削減する条例改正案は賛成5人、反対7人の反対多数で否決された。翌年1月に市議選があり、数人の議員が代わったほか、前回反対から今回は賛成、逆に前回は賛成から今回は反対に変わった議員もいる。いまのところ議長を除いて削減反対派が賛成派を若干上回りそうだが、1人動けば情勢は変わるため流動的。
 委員会は今後、議会改革について議論を深め、12月議会での中間報告を予定している。


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