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ドラフト会議 小林樹斗投手(智辯和)が広島4位指名 〈2020年10月28日〉

2020年10月28日 08時30分00秒 | 記事


智辯と同じ赤色がチームカラーの広島の帽子をかぶり活躍を誓う小林樹斗投手


 プロ野球ドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、今夏の高校野球和歌山大会で最速152キロを記録した智辯和歌山の小林樹斗選手=3年、松洋中野球部出身=が広島から4位指名を受けた。記者会見で小林投手は「ホッとした。指名されてうれしいのひと言。『勝てる投手』を目指したい」とプロ入り後の目標を色紙に書き込んだ。美浜町出身では同校出身で平成21年ドラフト1位で中日に入団の岡田俊哉投手、平成12年に巨人2位指名された谷浩弥投手を含めて3人目となった。

 和歌山市内の智辯和歌山高校ホールに集まった報道陣約30人と同級生の3年生部員がドラフトの様子を大画面で見守った。チームメイトの細川選手が日本ハム4位で指名され、歓声が沸いた直後に広島東洋「小林樹斗」の名前が流れ、同級生部員達も「やった! 良かった」と歓喜した。
 中谷仁監督が同席して臨んだ記者会見で「待っている2時間は長かった…本当にうれしいのひと言です。名前が呼ばれてホッとしました」と笑みを見せた。具体的な選手名は挙げなかったが「プロはレベルの高い選手ばかり。誰が相手でも抑えられるような投手になりたい。憧れの奥川投手(ヤクルト)とも同じリーグなので投げ合って勝ちたい。真っ直ぐを中心に変化球で打ち取っていきたい」と自身の持ち味をアピールした。
 広島の印象について聞かれると「広島には行ったことがないので早くなじめるようになりたい。ファンと選手が一丸となった温かみのあるチームだと思います。入団したらファンが憧れるような存在になりたい。まだまだ未熟なのでレベルアップして、先発でも中継ぎでもどこを任されても抑えて勝てる投手になりたい」と語り、「勝てる投手」の目標を色紙に書き込んだ。同校先輩の中日・岡田投手とは松原小、松洋中(岡田は日高マリナーズ)と同じ道を進む。「テレビで見ていた憧れの存在。同じ世界に入り、同じリーグなので投げ合って勝ちたい。一緒に地元を盛り上げたい」と先輩超えを誓った。
 中谷監督は「プロ入りを目指してこの1年間、努力してきた。今日は合格発表のようなもの。どの球団でも良いから早く(指名を)という気持ちだったが、いい球団に指名してもらった。荒削りでまだまだ成長する未完成な投手。プロの指導者に鍛えてもらって大投手になってもらいたい。応援したい」と喜んだ。別室で中継を見守った父・英樹さん(43)と母・由起子さん(39)は「本当にうれしいです。ドラフトで指名されるような選手になるとは思っていなかったですが、本人がここまで頑張ってくれた。ファンの人に愛され、チームに貢献できるような投手になってほしい」と安堵と喜びの様子だった。
 小林投手=182センチ、86キロ=は、松原少年から松洋中、日高オールスターズでもエースとして活躍。智辯和歌山では2年選抜で甲子園デビュー、準々決勝の明石商戦で147キロの速球を武器に6回1失点と好投し一躍脚光を浴びた。同年夏の選手権では奥川投手の星稜戦に先発し投げ合った。3年夏の和歌山大会では150キロ超えを連発し、決勝で自己最速を更新する152キロを記録した。


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