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切目川河川改修で古屋地内の護岸工事に予算計上 〈2020年10月16日〉

2020年10月16日 08時30分00秒 | 記事


 予算が付き工事が着手される現場


 国の防災・減災対策等強化事業推進費の今年度第2回の配分が決まり、県が印南町の切目川で進めている河川改修工事で取り組む共栄地内(古屋、宮ノ前)の工事が認定され、8000万円(国費、県費各4000万円)の予算が付くことになり、近く着手する。地元の要望もあり、日裏勝己町長が予算確保に向けて二階俊博・自民党幹事長に強く要望していたもので、二階幹事長との太いパイプを生かしての日裏町長の要望・陳情活動が実を結ぶ形となった。
 切目川河川改修工事は、昭和63年の台風で171戸が浸水(うち床上浸水40戸)したのをはじめ大雨時に小規模な田畑などの浸水被害が出ているため河川周辺の田畑や民家への浸水被害を防ごうと切目川ダムの完成を前提に、平成4年から河口~羽六橋間約6・5キロを対象に着手。当初の総合流域防災事業に加えて平成23年9月の台風12号で被害が出たことを受けて1・9キロの区間を災害関連事業でも取り組むなど切目川の安定した川の流れを維持するため河川整備計画に基づいて進められている。
 今回予算が付いた工事箇所は共栄橋~上角橋間の約1キロで主に川幅を広げる。工事着手に向けて用地買収などを進めていたが、今年度に入って地元関係者と合意形成が図られたことから今年度第2回の防災・減災対策等強化事業推進費に認定された。同費は近年、激甚な災害が頻発していることを踏まえ、国民の安全・安心の確保をより一層図るため、年度途中に緊急的かつ機動的に実施する防災・減災対策の強化を行う公共事業に配分する予算。第2回の配分事業は近畿地方整備局管内では切目川を含め4事業。
 切目川の事業は推進費の事前対策・減災対策で認定を受けたもので、推進費を活用し、今年度は河道の掘削や護岸工に取り組む。予算が計上されたことに日裏町長は、尽力してくれた二階幹事長に礼を述べ「念願の工事が着手されことはうれしい限り」と喜ぶとともに、同区間の工費は5億円程度かかると見られることから「今後も関係機関に強く要望するなど予算確保に努めたい」と話している。
 二階幹事長からも報告があった。


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