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日本観光振興協会 石倉忠明氏(日高川町)関西支部長表彰 町観光協会長で誘客に取り組む 〈2021年6月3日〉

2021年06月03日 08時30分00秒 | 記事


中島寛和・県参事観光局長から表彰状を伝達される石倉氏(左)


 平成21年から日高川町観光協会長、平成24年から「おいでよ!日高実行委員会」の会長を務める石倉忠明氏(71)=日高川町鐘巻、あんちん代表取締役=が、公益社団法人日本観光振興協会関西支部(石丸昌宏支部長)の支部長表彰を受賞した。丹生神社の初笑いやヤッホー選手権、桜舞道成寺などの誘客企画を成功させ、アジアを中心としたインバウンド誘客に成果を上げるなど県下の観光事業発展に貢献している。

 石倉氏は、昭和48年に道成寺山門前で(有)あんちんを創業し、代表取締役を務める傍ら、平成21年から日高川町観光協会長、平成24年からは道成寺を舞台に伝統芸能公演などを主催する「おいでよ!日高実行委員会」会長、インバウンド誘致協議会理事を務めている。
 町観光協会長として、丹生神社祭礼の呼び物・鈴振りを正月に登場させる初詣初笑いイベントを実施。世界有数の旅行ガイドブック出版社のロンリープラネットが選んだ「世界で最も幸せな場所」トップ10に選出された。椿山ダム湖畔にある日本一のヤッホーポイントをPRするために、ヤッホー全日本選手権を開催するなど、県内外から町への誘客に成果を上げた。
 おいでよ!日高実行委員会では、毎春、道成寺境内で桜の開花と合わせて「桜舞道成寺」を開催。日本舞踊で花ノ本流家元、藤間流師範による公演、乙女文楽で「日高川入相花王 渡し場の段」、安珍清姫伝説の主人公「安珍」の生まれ故郷・福島県白河市の「安珍念仏踊り」と和太鼓演奏、沖縄伝統組踊正風会公演などを成功させ、伝統芸能を身近に体感し、古典芸能保存につながる活動も展開。
 平成16年からは県内宿泊観光施設関係者で組織するインバウンド誘致協議会の監事、理事を務め、海外旅行会社への観光PR活動や商談会などに参加。アジアの小中学生を誘致した県内の子どもたちとの文化交流事業など台湾や香港を中心に県内への誘致活動を精力的に行ってきた。
 石倉氏は「多くのイベントを開催できるのは地域の皆さんはじめ県や町の協力があってのこと。表彰を受けられたのも皆さんのおかげ。今後も地域の観光振興の力になりたい」と話している。


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