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由良中キャリア教育 山名実町長が町の施策など熱弁 若い世代に来てもらえる町に 〈2021年6月17日〉

2021年06月17日 08時30分00秒 | 記事


取り組みを説明する山名実・由良町長


 由良中学校(吉村元校長)は15日、専門的な職種など地域の人々を講師に迎えて学ぶ、毎年恒例の3年生を対象にしたキャリア教育を開いた。テーマは「地域に生きる」で、第1回は山名実・由良町長が生徒39人を前に町の施策を紹介するなどで熱弁を振るった。

 山名町長は柔道やレスリングをしてきた経験や、親の会社を継ぎ、勤めてきたことを話すなど自己紹介し「学校で勉強して、社会に出ても勉強の連続。ただ基礎知識が本当に大事で、就職してもスキルアップで資格をとることもできない。職種によっては昇進試験を受けることもあり、死ぬまで勉強だ」と切り出した。
 由良町の今年度一般会計予算は40億4200万円で、うち収入が町税6億7318万円や地方交付税17億9000万円などで賄われていることを説明。由良町の組織は町長と補佐をする副町長、総務政策課や税務課、産業振興課、上下水道課、出納室、教育委員会など組織概要を紹介した。
 住民福祉課では80歳以上の1人暮らしの人を対象にしたタクシー券補助事業で今年度から拡充して路線バスも使えるようにしたことや、連絡先、服用している薬などの情報を入れておく筒状の緊急医療情報キットを希望する65歳以上の高齢者に配布するなど事業を説明。観光推進室を初めて設け、観光協会とともに観光客誘致活動などしており、山名町長は「皆さんと協力しながら由良町をPRし、全国に売り出していきたい」と思いを語った。
 好きな言葉として「為せば成る為さねば成らぬ何事も」をあげ、山名町長は「強い意志をもってやれば、必ずかなう。自分の夢に向かって、自分を信じて頑張ってほしい。皆さんは由良町の宝物で希望です」と訴えた。最後に生徒から人口減への対策やインフラ整備の質問も飛び出し、山名町長は「人口は10年前に比べて1000人が減っている現状。若い世代が住宅を建てる際に補助する事業もしており、若い世代が由良町から出て行かないように、さらに他から来てもらえるようにしたい」「道を整備して観光に来てもらいやすいようにしておくことも大切」などと答えた。
 次回は22日午後2時30分から、町社会福祉協議会ボランティアコーディネーターの塩谷博文さんが由良町の高齢化率やボランティア活動などについて話す。


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