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稲原さんぽ道の会 仁坂知事も参加しツツジ植樹 花の郷づくりに大きな期待 〈2021年2月25日〉

2021年02月25日 08時30分00秒 | 記事

 県の令和2年度新政策「未来を彩る花の郷づくり事業」に日高地方から唯一採択された、印南町印南原、活力ある地域づくりに取り組んでいる「稲原さんぽ道の会」(谷章資代表)は23日、オンツツジの植樹イベントを行った。仁坂吉伸県知事肝いりの事業で、自らイベントに参加し、地元民らと交流を図りながら植樹を行い、「印南町がオンツツジの名所になれば」と花の郷づくりに大いに期待を寄せた。

 午前9時、JR稲原駅前には仁坂知事、日裏勝己印南町長をはじめ、同会メンバー、稲原中学校1、2年生、地元住民ら100人が集まった。谷代表が感謝の言葉を述べたあと、仁坂知事は「和歌山には元気になる元がある。ここは花の名所で、今から50年前に誰かが植えはじめて、どんどん増えて、みんながそれを楽しみにしている。こんな雰囲気になればいいと思った」と事業への思いを語り、「選んでいただいたのはオンツツジ。特色のある地域で、特色のある花がいいので、自生している花がいい。オンツツジは春先に咲き、朱色をした花。『選択が良い。さすが印南の人や。みなさんと一緒に植えたい』と思った」と述べた。日裏町長は「事業は知事肝いり。いくつか応募があった中で選ばれた稲原さんぽ道の会が採択された。地域の人と共に発展し、今回採択されたのは、関係者のみなさんの並々ならぬご努力のおかげだと思う。1つの事業を10年以上も続けているのはすごいこと。行政の力を借りずに自分たちの力だけで取り組んでいるところには魅力を感じ、地域の活性につながる」と述べた。
 参加者はこのあと、徒歩で駅から西約1キロにある「段々花畑」に移動。道中に設けた休憩所では、ボランティア活動をしている尾崎秀樹さんと森本恵都君(名田小5年)がマジックショーを披露し、楽しませた。花畑に到着すると、事業を記念して建てた石碑が紹介され、稲原中の坂井孝成君(2年)と寺〓杏未さん(1年)が仁坂知事に自生していたオンツツジの鉢を贈呈。記念撮影を行った。
 同会メンバーから植樹方法を聞いたあと、仁坂知事は、日裏町長、中学生らと植樹を行い記念撮影。参加者もそれぞれ移動し、植樹を行い、近くに竹に自分の名前を書いた植樹記念プレートを差した。この日は150本のオンツツジを植樹した。参加した地元の70代女性は「ここは子どものころによく遊んだ場所。その場所が花でいっぱいになるのはうれしい。開花の時期が待ち遠しいです」と話した。
 同事業は地域住民が自分たちのまちに愛着を持ち、地域活性化を図ることを目的とし、植樹活動などに取り組む団体に対して県が補助金を交付するもの。県内9団体から応募があり、5団体が採択された。


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