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玄子小松原線 県道中津川バイパス供用開始  〈2021年2月16日〉

2021年02月16日 08時30分00秒 | 記事


川辺IC前に通じる2車線の快適なバイパス道路が供用を開始


 湯浅御坊道路の4車線化に伴うフルインター化が進む川辺IC前から、日高川町玄子地内に通じる県道玄子小松原線の中津川区間でバイパスが完成し、供用を開始した。同区間の約700メートルは、狭小で曲折が著しく対抗や大型車の通行が困難だった。フルインター化を前に2車線バイパスの完成で、日高川町の基幹県道でもある御坊美山線と川辺ICへのアクセスがより快適となった。平成24年度から約10年の歳月と5億3500万円を投じて念願の開通を迎えた。

 県道玄子小松原線は、御坊市北部から御坊湯浅道路の川辺IC前を経て、玄子地内で県道御坊美山線につながる。川辺ICから日高川を渡った和佐などの丹生地区方面や印南町、中津、美山方面などに向かう利用者も多いため交通量も多いが、幅員が約4メートルと狭いうえカーブが連続する交通の難所となっていた。
 玄子地内の御坊美山線との合流地点からの約300メートルは2車線道路に拡幅されていたが、同区間以西の中津川農業会館手前までの約800メートルが未改修区間だった。完成したバイパスは、既存道路南側の丘状になっている斜面やミカン畑を通り抜ける形で西に向かい、池の埋め立て地跡や中津川広場の北側を通る形で狭小区間の南側にショートカットする形で新設。中津川農業会館手前までを道幅5・5メートル(路肩を含め7メートル)、全長約690メートルの2車線道路で結んだ。
 農業会館西側から早藤方面に通じる2車線の農免道路もあるが、勾配が激しいうえに御坊美山線まで距離がある。中津川バイパスが完成したことで、川辺ICと日高川上流方面に通じる県道御坊美山線に接続する最短ルートにもなり、生活道路だけでなく、高速4車線化と川辺ICフル化と合わせて観光面などでも利便性が図られそうだ。
 バイパス区間は、拡幅済みの区間と同様に既存の道路を拡幅する改修も検討されたが、道路沿いに民家が点在。道路の線形からバイパスを新設するのが経済的にも最善と判断し、中津川区役員や地権者によるバイパス事業推進委員会などが実現を目指して平成24年度から設計と測量を開始した。玉置孝治委員長は「県当局はじめ町、地元地権者のご協力で立派なバイパスが完成した。町内各地と川辺ICを結ぶアクセス道路として生活に大いに活用できると地元として喜んでいます」と話した。


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