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県福祉事業団 グループホーム4月開所へ 印南町が用地を無償貸与し誘致 〈2021年2月5日〉

2021年02月05日 08時30分00秒 | 記事


4月開所に向けて建設中のグループホーム


 社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が印南町西ノ地地内に建設中の障害者が入所する「グループホーム(陽だまりホーム)」は今年度中の完成に向けて工事が進められている。グループホームは印南町が福祉の充実につながると建設用地を無償提供し誘致したもので4月開所予定。同事業団は引き続いて2棟目のグループホームを建設する。

 グループホームは数人の障害者が一定の経済的負担し、共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行う。
 印南町は日裏勝己町長が3期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』の希望をもてるまちづくり」の中に、障害者(児)が安心して暮らせるよう、各種施策(障害者グループホーム建設等)の充実を図る-を盛り込んでおり「福祉の充実につながる」と、平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地1662・46平方メートルを区画整理し、事業団に無償貸与してグループホーム建設を後押した。
 グループホームは1060・50平方メートルの用地に2棟を建設計画。町の区画整理完了後、昨秋から建設工事に着手した1棟目のグループホームは延床面積283・36平方メートルに、浴室やトイレも備えた障害者が入居するワンルーム型の居室のほか、キッチンやリビング、ダイニングルームを設け、定員は7人。1棟目に続いて着手予定の2棟目は、延床面積250平方で計画し、定員は1棟目と同程度を予定している。
 県福祉事業団は同町西ノ地、切目社会教育センター近くで障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」を運営。同施設も町が用地を無償貸与している。通所施設内には重度障害者が入浴できる専用の機械浴室やデイルームなどを備えた生活介護施設を備えているが、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震への備えとしてグループホーム建設に合わせ同地に移転を決め、高台のグループホーム側601・96平方メートルの用地に整備する計画だ。
 建設中のグループホームの施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=。


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