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御坊市総合計画 基本構想素案発表 〈2020年10月17日〉

2020年10月17日 08時30分00秒 | 記事


「笑顔と活力あふれる御坊」へ(写真は市街地)


 御坊市は16日、第5次総合計画(令和3年度~12年度)の基本構想素案を発表した。将来像に「人と自然が調和し、笑顔と活力あふれる御坊」を掲げ、まちづくりの基本的な考えや基本方向を明示した。25日まで市民から意見を募集し、必要に応じて修正した上で28日に開く審議会に諮問、12月議会で議決を求める。基本構想に基づく基本計画は年明けにまとめ、事業計画や実施計画とあわせて今年度末に策定する。

 基本構想は市の将来像や今後10年間のまちづくりの方向を示すもの。平成27年の人口2万4801人に対し、令和12年度の将来人口は2万1028人に設定した。現行の第4次計画と同様にマイナスの将来人口に設定したが、企業誘致や子育て環境の充実、御坊の魅力を高め、発信することなどで転入増加と転出抑制を図り、国立社会保障・人口問題研究所の推計値2万476人よりも多い目標値とした。
 将来像は、豊かな自然と歴史や伝統ある文化に育まれたふるさとに愛着を持ち、誰もが安全で安心して快適に笑顔で暮らせるまちなどを目指そうと「人と自然が調和し、笑顔と活力あふれる御坊~みんなで創る、安全・安心のもと健康でいきいきと暮らせるまち」と定めた。
 まちづくりに共通する考え方として現行計画を踏襲した「パートナーシップによるまちづくり」「人権尊重のまちづくり」「自然と共生するまちづくり」に加え、新たに「愛着と誇りを持てるまちづくり」を盛り込んだ。市民アンケート調査で「まちに愛着を感じる」と答えた人が6割あり、市民ワークショップでも同様の意見が多かったことから、これを強みと捉え、さらに伸ばすために「愛着と誇りを持てるまちづくり」を大きく掲げた。
 今後のまちづくりの基本方向として三浦市長が選挙公約の一丁目一番地に掲げた「市民安全の確保」をはじめ「教育・文化の振興」「福祉・保健・医療の充実」「産業の振興」「都市基盤の整備」「計画実現に向けて」の6本柱を掲げた。
「市民安全の確保」は災害による犠牲者ゼロを目指し、市民の生命と財産を守る体制づくりの推進、安全で安心して暮らせる環境づくりなど。「教育・文化の振興」は子供たちがいきいきと学べる環境づくり、家庭・学校・地域が連携して子供を育む環境づくり、市民が芸術や文化に親しめる環境づくりなど。
「福祉・保健・医療の充実」はすべての市民が地域共生社会の中で安心して暮らせる地域づくり、安心して子どもを生み育てられる環境づくり、住み慣れた地域でいきいきと暮らせる環境づくりなど。「産業の振興」は基幹産業として農業がまちを支える環境づくり、時代とニーズに合った魅力ある商業環境づくり、自然や地域資源を生かした観光づくりなど。
「都市基盤の整備」は交流と連携を支え、まちの発展につながる環境づくり、快適で安心して暮らせる環境づくり、豊かな自然を守り育て次代に引き継ぐ環境づくりなど。「計画実現に向けて」は愛着と誇りを持てるまちづくり、多様な連携と交流によるまちづくり、パートナーシップによるまちづくりなどを挙げた。


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