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漁師レストランなど管内3ヵ所に地方創生交付金決定 〈2017年2月4日〉

2017年02月04日 08時30分00秒 | 記事

三尾地区の集落。洋館や古民家を活用し活性化を図る


 内閣府は3日、平成28年度第2次補正予算で確保した地方創生拠点整備交付金の第1弾として、全国609自治体にあわせて約566億4000万円を交付することを決めた。管内では、まちづくり分野で美浜町が三尾地内に計画する「漁師レストラン」と「アメリカ村ゲストハウス」の両整備事業に合わせて1450万円、日高川町が美山地内に計画する「ふるさと産品加工整備計画」に約1950万円が交付される。いずれも事業費ベースの2分の1を国が負担する。3事業は申請額の満額。

 同交付金は、自治体が実施を計画する産業振興や観光客誘致移住者の受入施設などを整備する事業を支援するもので、第1弾として「雇用創出」「まちづくり」「移住促進」「働き方改革」の4分野で全国897事業が採択された。
 管内で最も交付額が大きい日高川町の「美山ふるさと産品加工整備事業」は、地域の特産物を加工した産品づくり施設を整備する計画。美山には皆瀬地内に昭和63年に整備した加工施設があり、町生研グループ美山支部会員らが名物の「ごんちゃん漬け」はじめアイスクリームやコンニャクなどを生産しているが、老朽化に加えて施設の規模が狭くなっている。
 美山地域には昨年4月、町が新産品販売所を建設したが、商品不足や地域の特色ある加工品の開発などが課題で、量産体制に取り組んでいるゴンパチ(イタドリ)を塩漬けした「ごんちゃん漬け」の加工や地域の産物を生かした新たな商品開発に期待を寄せている。
 美浜町の「漁師レストラン整備計画」と「アメリカ村ゲストハウス整備計画」は、いずれも三尾地区を舞台に、移民の歴史を感じさせる洋館や古民家の空き家、旧校舎、公民館など既存の建物を活用した構想。漁師レストランでは、伊勢エビやシラスなど地元で獲れた新鮮な海鮮を中心に、地元食材を使った料理を提供する。地元の味を広く知ってもらうとともに、地域の雇用拡大につなげる。
 ゲストハウスは、家庭的な雰囲気でくつろげる民泊施設で、旅行客の宿泊はもちろん、移住を考える人らの比較的長い滞在「お試し居住」も受け入れ、移住してきやすい環境を整える。両計画を三尾地区にまとめることで、より高い集客効果を狙いたい考え。
 二階俊博・自民党幹事長から連絡があった。


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