Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントウイングの考証と制作開始

2019-10-19 20:07:47 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日の山陰ですが・・・昨日の夕方から雨になっております。
決して強く降る事は無いですが(警報メールは来ますけど)降ったり止んだりを繰り返しております。
空は明るいですが雲はかかっていまして当分晴れそうにはない感じですね。

そんな天気なので今日は畑仕事をしないで制作にかかります。
今日は誰もいらっしゃる予定は無いし外出の用事もない予定なので仕事に集中出来ると思います。

本日発送のカウルスタンドは滑り止めの自己融着型のビニールテープを貼っておきました。
まあ無くても落ちる事は無いのですが・・・
これを貼っておきますと金属とカウルが直接当たらないので少し安心でしょう。
滑り難くもなりますし・・・

これで無事にご依頼の荷物を発送させて頂きました、明日の午前中には到着の予定です。
喜んで頂ければ幸いですね〜。


さて312Tのフロントウイングですが昨日も書いた様にキットの物はこんな感じ・・・
バリが多いのは仕方が無いとしても形状が違うのはこのままでは使えない事を示していますね〜。

ザックリとバリを削って車体の前に置いてみます。
大きさは・・・タメオの物と比べると大きいのですが、車体全体の大きさのバランスにも寄りますからここは単純に比較しても意味が無い事でしょう。
いくら1/43というスケールは決まっていても原型師さんの捉え方で少しずつは変わってきます。
あくまでも模型は原型師さんが見た物、感じたものですからね。
それで不足のある人は自分で一から作りなさいという事でしょう。
バランスはこんな感じかな・・・

キットではウイングの下側にエッチングが用意されています。
取り敢えずノーズの先に取り付けてみました。

正確にはウイングの裏に溝を切ってその溝に入れ込んで接着になるので少し位置が下がると思いますがちょっと高いですね。

真横から見ますと・・・
まあ完全にステーの上に乗っかった感じですからここから0.5mmは下がると思いますが・・・

では実車はどうか・・・
走行中の写真なのであくまでも参考ですけどね
なぜならこのじきのF-1は今のに比べますとサスペンションが柔らかくてブレーキをかければフロントが下がりますし、フロントウイングのダウンフォースがかかりますとやっぱり下がるでしょうから・・・あくまでも参考という事なのです。


ウイングの高さはフロントホイールのロックナットの上側辺りが一番高い部分という事にしておきましょう
そしてウイング自体の形状ですね
キットの物を思い出して下さい・・・モナコ仕様というキットですがフロントウイングの後ろ側の形状が違います。
こちらはモナコGPの画像ですがフロントウイングの後側はほぼ真っすぐです。
モナコは直線の少ないコースなのでフロントのダウンフォースを稼ごうとして面積を大きくしたかった様に見えますね。

タメオのキットではこの辺りも抜かり無く再現されていましてフロントウイングの後ろ側は真っすぐですね

そして最後にウイングのステーです
メイクアップさんのはこれでしたが・・・

このタイプの画像はついに発見出来ませんでした。
まあ実車の写真を写してもこの部分は写らないので仕方が無いかもしれませんが・・・
F-1モデリングに有る画像ですと・・・
こんな感じです
フェラーリのファクトリーから売りに出された物、そのままと言う事なんですが・・・
これも他の物では見ない形状なんですね〜
まあ角度調整の穴は有りますが・・・軽め穴が空いていないのです。

ちなみにタメオの物は・・・真中に軽め穴の有るこんな形状です

そこで先ほどのモナコGPの画像を拡大してみますと・・・
なんだか穴が空いている様な気がしますね〜。

どこのGPかわかりませんが他の写真を探してみますと・・・こんな軽め穴の有る物が付けられていました
ウイングの形状がわからないのでモナコGPでは無いかもしれませんが・・・
これなら先ほどのモナコGPの拡大写真の様に見えるかもしれませんよね〜。

そう思って本日のブログの上から6枚目の写真を見てみますとフロントウイングの後ろ側が真っすぐなタイプ・・・これはまさしくモナコ仕様と同じ物ですね。
しかも穴らしき物が1個だけ見えています。
ウイングステーの形状を決定するのは難しい事ですね〜
なぜならこのウイングステーはウイング側に付いているものですしそのウイングはレースごとに違っている可能性が有るんですよね〜。
例え同じ形状に見えてもね・・・。
今回の製作では丸い軽め穴と後側が真っすぐなFウイングこれを目指して作ってみましょう

まずはキットのフロントウイングの後ろ側を削りましてモナコ仕様にしてみます
ウイングの前後長の寸法が短いと後を削るだけではモナコ仕様にはならないのですが・・・比較的大きめの形状だったので後ろを削ってバランスを見ています。

最初はこのキットのパーツにアルミ板を貼ろうと思っていたのです
ウイング自体が少し薄く又前後長も小さくなる様に削っています。


ウイング自体の大きさはまずまず良さそうなので次はウイングの中央に付くステーを作ります
左右に同じ形状のステーが必要ですので0.2mmの洋白板をハンダ付けしておきましょう
同じ形状の物を作る場合の常套手段ですね
まあエッチングを作ればこんな作業は不要なのですが1台分2個の為にエッチング板を作れば結構高価な物になりますからね・・・手で作ります(笑)

こちらが軽め穴付きのウイングのステーですね
こんな感じに3種類の軽め穴が開けられています
その他の物はウイングの角度を調整する為のボルト穴ですね・・・これは想像ですよ(笑)
この部分の写真はどこにも無かったのです・・・。
でも必要な筈なので穴を空けておきました。

中央に台形の洋白板をハンダ付けしましてノーズに仮組ですね。
何となく良さそうな感じでは無いでしょうか・・・?

キットのウイングを載せて確認中です・・・
高さとか角度とか・・・まずまず良さそうなので次はいよいよウイング本体の制作ですね。

最初はこんな感じで元のウイングにアルミ板を貼ってみました
きちんと貼れていたら後は削るだけなんですが・・・
どうもうまくいかないので作り直しました

1.0mmのアルミ板を出してきまして
ケガキ線を書きました・・・そして糸鋸でカットします。

外形をヤスリで仕上げまして・・・
ほんの僅か元のウイングよりも大きめになっています
歪んだときに削って修正する場合ギリギリの寸法ですと使えなくなってしまうからですね。


途中で作り方の変更は有りましたが明日はアルミ製のフロントウイングが完成しそうですね。