Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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塗装までの細かな詰めを急ぎましょう

2019-10-25 20:31:43 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日の山陰はまだ雨が降ると言う予報でしたが、朝には雨が上がっていましたね。
少し青い空が見えたりしていましたが全体としては曇りだった様な気がしますが午後からは少し降りましたね。

朝、出勤してからいつもの様にオクラとイチジクを収穫しました
オクラはさすがに数も少なくなりましたが・・・まだ取れますね。
イチジクは雨が降ったせいか・・・実が割れてしまいます。
急激に水分が入るからと思いますが割れたら収穫しておかないと虫の餌になってしまいます(笑)

畑は昨夜の雨のせいでぬかるんでいますので作業は難しかったので除雪機のオイルを交換しました。
昨年も交換しておりますが一度も働く事無く夏の間ガレージで眠っていましたのでオイルは綺麗です。
でもやはり酸化はしていると思いますので交換ですね。
もし雪が降ったら活躍してもらわないと困るので・・・手入れは必要ですね。
オイルのレベルゲージの付け方が良く無いのか量が測り難いのはちょっと嫌だな〜
抜く時にはドレンプラグがキャタピラの上側に有りますので段ボールを使ってオイル処理箱に誘導しています。
ゴムのキャタピラにオイルが付きますと傷みますからね。

オイル交換も終わったし薪ストーブの掃除もした・・・
もういつ冬になっても大丈夫ですね。
こうなったらドカッと雪が降って欲しいですね〜(笑)

外の仕事が終わったら次は中です。
塗装には入ろうかと思ったのですが見ればまだやっておいた方が良い事が見つかりますね。
まあ塗装の準備の仕事と言っても良いのかもしれませんから・・・地道に仕事を進めましょう。
まずは・・・
カウルのダクトを開口します
コクピットのカウルには前側に3ヶ所のダクトが付いています
走行中にドライバーに風を送る物や冷却水が通るパイプなどが有りますのでその周りがかなり高温になると思われるのです。
ダクトを掘り込んで如何にも開口している様に見せるのはもう当たり前の作業ですが・・・私がこの仕事を始めた時に1/43の模型を作っていらっしゃる方がブログで「ダクト開口委員会」というのを書いていらっしゃったのを思い出しました。
ダクトが有ればどんな困難な部分でも開口してしまう委員会!?だったかな??
始めて見て納得した物でした(笑)
もうかなり前の事になりますね〜。
いつもの様にダクトの後側の部分を超硬タガネで掘っています。

上に真鍮の帯金を置きましてマスキングテープで押さえておきます
なぜかと言えばハンダゴテに引っ付いてハンダ付けが上手く行かない事が多いからです。
この3ヶ所のハンダ付けですがどれが一番難しいと思いますか?
実は左右のダクトの下側の部分なんですよ
ボディが薄い事も有って熱が溜まり易くあっという間に溶けてしまいます。
でもしっかり溶かさないとハンダが乗っているだけでダンゴになってしまうのです。

まずはマスキングテープのかかっていない部分を先にハンダ付けしまして真鍮の帯金を固定します。
この場合もしっかり溶かし込んでおかないとダメですからね。
しっかり溶かし込みますとハンダの山がすーっと低くなりますからボディが溶けてハンダが馴染んだ事がわかります。
わからない方はハンダ付けの経験不足ですね・・・もっと練習しましょう(笑)
言葉で言っても多分伝わらないのでね。

そしてマスキングテープを剥がして残った部分をハンダ付けします
きちんと溶けますとハンダが玉にならず低くなっているのがわかりますかね?
エッジを溶かしてしまうのが怖い方はエッジの溶け易い部分にアルミの洗濯バサミを挟めておくと良いですよ。
この洗濯バサミが余分な熱を放熱してくれるので溶け難くなり安心して作業を進める事が出来ます、僕はもう慣れていますのでそんな洗濯バサミは使いませんけどね。
小さな目玉クリップでも良いですがアルミの方が熱伝導が良いのです。
ホームセンターなどには電子機器のハンダ付けに使う放熱クリップなども売っていると思いますので心配な方はそれを使うのも方法の一つでしょう。

と言う事でハンダ付けが終わったら余分なハンダを削ります
ペーパーで仕上げますと・・・
金色の部分は真鍮板ですねもう完全に一体化しちゃっていますね〜。
これなら後でヒケが出る事も無いですね。

次はこの部品です
これは必ず仮組の必要になる部品ですよ
コクピットの左側に有る(E)のマークの付いているキルスイッチの付く部品なのです
このモデルはフルディティールなのでシャーシ側(ボディ側では無いと言う意味で)に付けられていましてボディの穴の位置にきちんと収まる様にしなければならないのです。
しかしながら・・・これがなかなか難物ですロールバーがカウルに当たってしまうので位置が自由にならない上にこの部品の厚みが厚過ぎてボディとカウルの間に収まらないのです・・・上記の理由で位置も良く無いですね(汗!)

こんな場合には旋盤で作ってしまうのが早いでしょう・・・
ただ今切削中です・・・

次はフライスで穴を開けています・・・と言うのもロールバーに付ける様な位置関係になるのでロールバーを通す溝を切っています。

穴が空いたらそのままフライスのテーブルを移動させて長穴にします
穴の直径は0.6mmなのでほんの僅かずつ移動して削らないとエンドミルが折れてしまいます・・・。
この作業で随分時間がかかりましたね。
少しだけ長穴になっているのがわかりますかね〜?

そして本来なら旋盤に戻してカットする所ですが・・・
突っ切りバイトでカットしますとピ〜ンと飛んでしまって行方不明になりそうなのでバイスにくわえて糸鋸を使ってカットしました。

でもまだこれは部品を作っただけですね。
ここから微調整をします・・・時間がかかりますよね。
今日は畑の作業が無くて良かったです・・・時間だけは有りますからね〜(笑)
ロールバーに取付けてカウルを被せますと・・・なかなか良い感じですね。

カウルを外しますと・・・
この様にスイッチのベースはロールバーの部分に残ります
本当はもう少しだけ後の下なのですが・・・
さすがにこれ以上は無理です。
なぜならカウルの穴の位置が決まっていますからね・・・
多分原型師さんもカウルの穴の位置と内側の機器の位置関係には随分悩まれた筈です。
なぜなら・・・カウルはホワイトメタルなのでこの厚みまで1/43にはならないからですね。
この部分はカウルの穴の位置を優先しましょう・・・模型なので外観が一番です、内側は不自然に見えない範囲で調整をします。

カウルはヤスリなどで削っていますから結構深めの傷も有ります、多少はスも入っています。
なのでパテを盛ってあります。緑色のはグレージングパテですね。
比較的粘度が低く盛り上げは出来ませんが細かな傷やスにはこれが良いですね。

次はシートです
シートはプラ板を貼付けてパテを盛っておきましたので削っています
クッションらしく少しソフトな形状が再現出来たらと思っています
下の黒くなる部分は恐らく樹脂なのでパキッとした固さが再現出来たらと思っています。

シャーシの所定の場所に入れて確認・・・
確認作業が多いかもしれませんがもうちょっとですね。

そこで気になったのが・・・こちらの写真です。
どこが気になるかわかりますか?
僕が間違えた訳では無いですよ・・・インストの通りなんですから(笑)
ヒントは・・・画像の中心部分です。





多分皆さんもおわかりになっただろうと思いますがシフトゲートを取る付ける部品です。
なにか背が高いと思いませんか?
この位置関係ですとステアリングの高さと同じくらいになってしまいますよね〜
フォークリフトじゃないのですから・・・これは変だ(フォークリフトに失礼かも・・・)
実車はどうなのかと言いますと・・・
こんな低い位置に付いています

勿体無いけど部品をカットします
この部品がかなり大きいのですね〜。
でも上部のモールドは良いので上側だけでも生かします

シフトロッドが出て来る部分は丸いパイプ状なのでアルミパイプを使って再現しておきました
シフトロッドはインストのサイズよりもワンサイズ細い0.4mmにしています・・・ちょっと太く感じましたので付けるのを保留していました。
シフトロッドが太いとどんな影響が有るのか・・・?
カッチリした動きは太い方が良いのですが、シフトの動きは重くなりますので素早い操作が難しくなります・・・これは実車の方ですけどね。
モナコ市街地コースでは何千回ものシフトを繰り返しますから・・・少しでも操作が軽くなる様に細めにしておきました(笑)

シフトロッドはシートとシャーシの間に隠す様になっています、つまりフレームには元々穴が無いのです。
でもせっかくなのでシートとフレームの間にシフトロッドを通せる様に穴を開けておきました。
タイミング的には今更?って感じですけど・・・やっぱり穴が有る筈なのです。
本当ももっと低い位置か高い位置にに有るのかもしれませんが・・・水平対向のエンジンなのでシリンダーが邪魔になる位置には無いと思います。

シフトレバーの位置も下がってフレームの高さよりも低くなりましたし、シフトロッドも予定通りシートとフレームの間に収まりましたね。


さて塗装まで後一息ですね。
明日か明後日には塗装ですね〜やっと塗装が見えてきた様な気がします。