Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの加工Ver.1

2015-12-29 21:43:18 | Bianchina Trasformabile 1957
今日はよく更新をしますね、本日3度目の更新・・・(笑)
決して暇な訳では有りませんよ、午前中は先日の風邪ひき前からの咳が収まらなかったし薬も無くなってしまったので病院に行っておきました。
喉は相変わらず腫れているらしく薬をつけて頂き吸入と投薬・・・
注射は無しでした。
年末にゆっくり休もうと思えば今の内に病院に行っておいた方が得策との判断です、この判断は吉と出るか凶と出るか・・・。

さてお昼前にアトリエに帰ったら早速制作です。
今日はビアンキですね・・・一体何ヶ月ぶりでしょうか??
調べてみますと7月27日からつくってない・・・この時に確認していたエッチングはとうの昔に到着しています・・・
どこをどうしようと思っていたのか・・・しばし資料を見て検討・・・。
そうそうリアは少し形状を直したので両サイドとフロントですね。
そうそう、思い出しました。
フロントのプレスラインが少し弱くてもう少し掘らなければならなかったんですね。
まずは枠の部分を掘り返しておきまして次に中央部分を掘ってゆきました、これくらいで良いのかはサフを入れてみ無いとわからないですね。

次に両サイドのプレスラインですが左右で少し形状が怪しい様なのでアルミでガイドを作ります。
まあそんなに難しい物じゃないですね。

作ったガイドをボディに当てて鉛筆でマーキングします。
ここでマジックとか使わない様にね・・・凹みにマジックのインクが入りますと塗装をした時に染み出て来て悪さをする事が有ります。
鉛筆は染み出て来ないですからね~
ケガキ線の部分までレジンを削っておきましょう。

先ほどのガイドを使ってマスキングテープを切ります。

マスキングテープをボディに貼っておいてポリパテを盛ります。
必要以上に盛りますと削るのが大変になるだけなので・・・必要最低限ですね。

反対側も同様にしておきましょう、この部分はほぼ同時に作業しているのはマスキングテープの位置が左右で違って来ない様にですね。
と言っても完璧は有りません、元々のボディが機械を使って作った訳では無く手で捻って作った物だからですね。

パテが柔らかい時点でマスキングテープを剥がしてしないます。

ボンネットの筋彫りの左右も高さが違う部分が有りますのでパテを盛ってから筋彫りを掘っておきましょう。

次は気になっていたホイールハウスの内側をリューターに丸いビットをつけておいて削っています。
フェンダーアーチの部分に一皮残しておきましてフェンダーの折り返しの厚みを表現致します。
薄ければ良いと言う物では有りません(笑)

次はタイヤです。
タイヤは一見良い形をしていますが・・・

反対側は切っただけの様にサイドウォールが平面ですね・・・これではちょとね~使えないな~。

タイヤをホイールに取り付けてみますとこんな感じ・・・
ご依頼者の方がおっしゃっている様にオフセットが変ですし・・・別の車のホイールみたいですね。
ホイールもタイヤも作り直しましょう。

ちなみに大きさは良い感じなんですけどね~
勿体無いね~(笑)

外装のパテが硬化するまで手持ち無沙汰なので内装でも作っておきましょう。
実は制作する仕様が少し変わりまして最初頃に作られた試作車をと言う事になりました。
この試作車はリアシートが無いのでシートの部分を削っておきたいのですが、普通に削っただけでは奇麗な面が出ないですよね。
そこで鋸を使って一旦シートの座面を切ってしまう事に致しました。

キットは市販型をモデル化しているらしくリアシートが付いているのです。
先程の画像では鋸の陰で見えなかったのでこんな感じに切ってしまいました。

上側の部分にシートの座面が付いていますのでこれを削っておきます。
鋸の刃の幅だけ小さくなってしまいますので後ろ側の上側にパテを盛って調整する必要があるかもしれませんね。

リアのスペースの上下を接着しておきます。
仕上げを考えればここは一体にして置いた方が良いですね

ダッシュボードは取り付けピンが何も無いので真鍮線を植えておきました。
メータークラスターの形状にちょっと問題が有りますが先に固定をする事を考えておかなければなりませんね。

ピンを使ってダッシュボードをボディにとり付けてみました・・・

ここまで作ったら時間になってしまいました・・・今年のビアンキはここまでですね。
明日は製作が出来るかどうかわかりませんが・・・何とかしたいですね~。

制作前の準備Ver.5

2015-12-29 12:18:23 | いすゞ117Coupe
117Coupeは前置きが長いですが・・・
ホイールの手配が完了した所で部品の手配もしておかなければなりません。
今回の製作では基本的には塗り替えだけなのですがベースになるのは完成品でしかも最前期型、一方お客様の愛車は中期型なので色々と違う部分も出てきます。
取り敢えず準備段階として分解してみた完成品ですが当然ながら使えなくなってしまう物も出てきます。

ただ事前のリサーチではこの117Coupeの場合僅かながらキットが存在している事、それがすでに製造販売元のサイトを見ますと売り切れになっている事がわかっていましたが、実際には問い合わせていませんでした。
ショップさんの方では問い合わせをして頂いておりましたが、いくつか不足している部品が有るので完全なキットでの供給は難しいと言う様なお話だったのです。
しかし、有り難い事にこのブログの読者の方で岡山県のA様(作品をご依頼頂いているお客様では有りません)が問い合わせをして下さいましてキットが準備出来る事をご連絡頂きました。
知人という事で連絡をして頂ければキットが入手出来ますよ、と言う有り難いお話でした。
早速、Aさんの知人という事で(笑)
キットを2個注文して準備ができましたというご連絡を頂くまで僅か2日間!?だったかな~。
即日振込をして翌日にはキットが届くと言う・・・驚きの対応でした。

そして届いたキットがこちらです。
まず、インストは有りません。
完成したミニカーの写真が2枚有るだけです。
ボディは気泡の無い奇麗な物・・・
キャストのクォリティーは最上級にランクされる物ですね。
シャーシは既に塗装済ですがホワイトメタルなのかダイキャストなのかはよくわかりませんが金属製でフロアの裏側がモールドされていると言う実にミニカー的な物です。

デカールやメタルインレット(?)バンパーなどのメッキ部品(プラスチックにメッキでしょうか?)そしてエッチングパーツですね。
親切なのは1/43キットによく有る様なジップの袋にバラバラで入れてある様な感じでは無く厚紙の台紙にいちいちマスキングテープで貼付けてあります。
実に日本的な配慮ですね。


そしてこのキット5400円程なんですが完成後に入れるプラスチックケースまで付いています・・・
十分の内容ですね~!

展示ベース塗装完了

2015-12-29 09:53:14 | その他
いよいよ今年最後の営業日になりました。
昨日はブガッティを作りながら展示ベースの塗装も進めると言うアクロバット!?をしていました。
何しろ今年の事は今年の内に・・・と思えば展示ベースをこのままにしておく訳にもゆかず(笑)

ついでに今年の事を少し振り返ってみますと・・・
1月1日の第一発目の更新は物欲に任せてAMRのキットをご紹介していますね。
まだ作るのは先になると思いますが・・・
引退したら・・・作ります(笑)
そうそう引退ですけど皆さんは私は自営業だから引退は亡くなるまで無いと思っていらっしゃるかもしれませんね。
私はそれは無いと思っています。
一般的にサラリーマンでは60歳とか65歳とか退職の歳が決まっていますが確かに自営業には有りません。

但し仮に引退をしても作品を作る事は止めないと思います。
手持ちのキットから作りたい物を作ってゆきたいと・・・夢の様な事を考えたりして・・・(笑)

今年のメインの制作と言いますと掛けた時間から言えばブガッティでしょうね・・・1年の大部分の時間を掛けた様な気がします。
しかもまだ完成していません・・・
5台分の部品をほぼスクラッチするという事がこんなに大変だとは思いませんでした(笑)
まあ見込みが甘かったのかも知れませんね~
ベースになるキットが有る、部品が揃っていると言うのがこんなにも有り難い事だとは・・・キットをお作りの皆さんわからないんじゃないかな~(笑)

そしてOsca・・・
TV取材のスケジュールに合わせて制作をすると言うのはなかなか大変な事でして、これ程までに疲れるとは思いませんでした。
地元TV局の場合だいたい取材は1日で終わりますが今回は都合3回もしかも場所と時間を変えての取材でしたから・・・移動も余分だし・・・締め切りが一番大変でしたね。
ただ遅れてしまうとTV番組制作のスタッフの方やTV局、そして大切なお客様にもご迷惑をかけてしまいますのでその責任の大きさを痛感した出来事でした。
雑誌のライターさんなどは毎月この作業をされていると思いますと頭が下がりますね~。

さて前置きが長くなってしまいましたが
下塗りをした展示ベースの裏表に全てペーパーをかけまして再びウレタンを塗っています。
1度目のウレタンでは乾燥機を使いますと木の中の空気が膨張しまして表面に気泡が発生してしまいますから乾燥機は使う事が出来ません。
2度目のウレタン塗装では1度目のウレタンで目止が出来ていますので乾燥機を使って乾燥してもほとんど気泡が発生する事がないのです。ただし画像の様に乾燥機に12枚しか入りませんので作業はあまり効率的とは言えないですね。
しかも裏と表は分けて2度塗らないといけませんしね~。

そして最後の塗装です
今度は2度目のウレタンの表面を400番のペーパーで研磨してから艶消しのラッカークリアーを塗ります。
この艶消し具合が微妙な所でして完全にフラットにするよりも少し半艶に近づけた方が私の好みなんですね。
売っているセミグロスクリアーでは艶が有り過ぎですのでやはり自分で調色しないと満足出来ません・・・(笑)
再び乾燥機で乾燥させてから完全乾燥はアトリエのショーケースの上に並べて一晩掛かります。
シンナーの匂いの事も有りますから昼間は出来ません(Cafeから苦情がきますからね~笑)夕方全てのお客様がお帰りになってから並べます。
それにしても同じチーク材でも色がいろいろなんですね・・・
これが木製展示ベースの良い所でボディのカラーによって私なりに合う組み合わせにしているのです・・・そのつもり(汗)