Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日は250TRです

2013-11-01 18:52:38 | Ferrari250TR NART 1958
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今日まではまずまずの天気でしたが明日はちょっと曇りになるとか・・・
日曜は雨のマークが付いていますが・・・どうなんでしょうかね~?

今日は順番からいくと250TRなので先日以来フェンダーの件で色々とコメントを頂いていますしこの件に付いてちょっと書いておきましょうか。
全ての資料が古い物でありますしネット上の、また書籍のに書かれている事が全て正しいという事は有りません。
また私の書いている事が全部正しいという事も有りませんのでそのつもりでお読み頂けたらと思います。

今回制作している物は1958年のルマンでクラッシュし火災になってしまった250TRでカーナンバーが18の物なのでまあこの時点のフェンダーが長かったのか短かったのかという事が大切ですよね、幸いに資料は当時の写真が有ります。
火災になったという事で皮肉にも大いにレンズを向けられたのかもしれません。
クラッシュ後の右側

スタート前の左側

いずれもフェンダーの長さが短いのでこの姿を再現したいですね。
ちなみに、燃えている所です


この車は最近レストアされてこの当時の姿に戻っていますが、ルマンでクラッシュしたのが1958年6月22日でその後修復にかなりの時間がかかったらしく次のレースは翌年1959年3月21日のセブリング12時間だった様です。
その時はカーナンバー10で出ているはずです。
その後は1959年6月7日のニュルブルクリンク1000km、1959年6月21日のルマンではカーナンバー11で出場していますがギアボックストラブルで完走ならずです。
1960年の初レースは1960年4月24日にCotati-Modified over 1500ccというレースに出ています、したがその画像ですがこの時には既にフェンダーが長くなっていますね。
ボディを載せ替えたのでしょうか??それとも修復でしょうか???

この様にレースカーですから頻繁なモデファイを行なわれていますのでこの様な車の製作をする場合は作者の思い込みでは無く正確な情報での判断が必要になると考えます。

特に250GTOや250TRなどは個人個人で自分の理想の姿という物が有る訳でして100人のファンがいれば100通りの正解が有る、なかなか難しい車なんですよ(笑)

さてフェンダーの方は大方形状が決まって来ましたので少し前の方に移動しましてフロントノーズのインテークを加工しましょう。
この部分は大きな変更は有りませんが何しろ穴が開いていないのでそこの開口が一番の目的になりますね。
それにしてもここは分厚いメタルの壁に遮られていますね。
そのままリューターで穴を開けるのは時間がいくら有っても終わりませんのでボール盤を使って穴をあけておきます。
今回使ったのは4.0mmのキリでインテークの中に3個の穴を開けます。

リューターのビットは丸、円錐形の物、円柱の物などを総動員して削ります。
ビットの温度が上がるとビットに絡みやすくなりますからメタルやビットの温度が上がったら少し冷やして作業をしました・・・。
ビットにメタルが絡んでしまうとビットが跳ねて危ないですから十分注意をして削らなくてはなりません。
リューターで大まかに削ったら今度はペーパーを木片に貼り付けた物を使ってインテークの中を仕上げます。
この中にはドライビングランプやラジエターメッシュ/ラジエターなどが収まりますがレストアを受けた車ではドライビングランプはメッシュよりも前方に取付けられている物も多々有ります、実車では多分メッシュの後ろ側に取付けられて先行車からの飛び石でランプが損傷しない様にしていたのではないかと思います。
実車画像をもう少し調べてわからなかったらメッシュの奥にドライビングランプを取付けようと思っています。

夕方になってやっと4台分のインテークを開口する事が出来ました、4台という事になるとなかなか進みませんね~!

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