Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

修理及び追加塗装

2017-01-20 22:16:20 | その他

The person who hopes for the English version click this, please.

今日は荒れ模様の山陰です。
朝、起床してみますと雨が降っていました、風も結構強かったですね。
午後からは雪も混じりまして益々荒れ模様です。
天気予報でもまあそうの様に言っていましたので特に驚く事は無いのですが、この荒れ模様の中家内が友人との食事会に行くと言うから驚きです(笑)
私も度々お世話になっていますので夕方待ち合せの場所まで送ってゆきました。
送って行くという事は迎えに行かなければならないと言う事でして・・・私は本日休肝日です。

さて仕事の方もご紹介致します。
ストラトスの方も進めていますが本日はコチラをご紹介致します。
少し前にお問い合わせを頂いていたBBRの1/18マセラティクアトロポルテのドアミラーの修理です。
多分不用意に指でも当たったのでしょうか・・・!?
気に入ったモデルがこの様になりますとやはり残念ですよね。
何とかしましょう!

折れたドアミラーがコチラですね。
ミラー本体はレジン製でピンは1.5mm程の太さが有りますからこれはこれで十分な強度が有ると思います。
しかもBBR製のモデルは硬くて脆いレジンを使っている場合が有りますがこのミラーだけは少し柔軟性の有る普通のレジンですね。
どちらにしても折れちゃえば仕方がないのです。

折れたミラーのアップですが、黒い塗装の部分に塗料がチップしている部分が有りますね。
これは御客様も気にしていらっしゃいました。

折れた部分にも少しチップした部分が有りますが傷はこちらの方が大きいですね。

それでは早速修理を開始致します。
まずはドアミラーの取り付けピンを再生致します。
レジンで再生する訳にはゆきませんので真鍮線0.8mmを使ってピンを作る為にピンの位置に0.8mmの穴を空けます。
出来るだけ中心に開けましょう。
この後接着剤で真鍮線を取り付けて持ち手にします。

塗装がチップした場合に下地までチップしている場合はペーパーをかけて表面をスムーズにしておかないといけないのですが今回は黒い塗料だけがチップしていますのでそのまま補修しています。
但し、ミラーは左右に有りますのでその艶具合が違うと補修をした事がわかってしまいます。
ブラックの色具合を合わせるのは当然の事、フラットブラックとグロスブラックを混ぜながら艶具合を調整し試し塗りをして艶具合が揃ってから補修を開始しています。
また艶具合は塗り方によっても艶具合が違って来ますから塗りながら調整をしてゆきます。

ドアミラーを補修した塗料が硬化するまでにボディ側を準備しておきます。
ボディ側はドアミラーのピンが折れ込んだままで残っています。
中心に0.8mmの穴を開けます。
そしてその周りを2.0mmのキリを使って面取り致します。
面取りをするのは余計なバリが残っていますとドアミラーがきちんと奥まで入らないからです。

取合えずドアミラーを取り付けて角度等を確認しておきます。
ピンが0.8mmと太いのでこの時点で調整をしておきます。

これでやっとドアミラーをとりつけられます・・・いや実はまだなのです。
面取りをした部分はレジンの色が見えてしまっていますからその部分をブラックでタッチアップしておきます。
細かな事ですが仕上がりに大きな影響が有りますからやっておく価値があります。

まだまだ取り付けませんよ。
先にサイドウインドウのモールを取り付けます。
上の写真でウインドモールがついている部分に接着剤が付いたままになっていますが、それは無理矢理剥がしたりしては生けません。
ウインドウの表面に傷を付けてしまい綺麗になりません。
接着剤が付いている部分はモールの幅ですからモールを付けてしまえば見えません。
それに簡単に剥げないくらい接着されていればこれが原因で外れる事は有りません。

これでやっとドアミラーを接着します。
接着剤が硬化するまでマスキングテープを貼って仮固定しておきます。



次はオートアートの1/18マセラティクアトロポルテの追加塗装ですね。
BBRのクアトロポルテではフロントのインテークの下側にセミグロスブラックの部分が有るのですがオートアートの物にはこれが無いので塗って欲しいと言うリクエストです。
コチラがオートアート製のマセラティクアトロポルテです。
ナンバープレートの下側の部分に黒く塗り分けられた部分が有るのですがこのミニカーには有りません。
ここを塗って欲しいと言うことですね。
この部分を塗るのに簡単な方法は周りをマスキングして塗れば良いのですが、奥側の部分はメッシュにマスキングテープを貼る事になります。
メッシュにマスキングテープを貼りますとメッシュとの際の部分にマスキングテープと同じ幅の塗れない部分が出来ましまいまして仕上がりが見苦しくなります。
またその部分だけを筆でタッチアップしてから塗るか、塗った後にタッチアップするしかないからなのです。

こんな場合は例え面倒でも一度分解して塗り直すのが一番良い仕上がりを期待出来ます。
と言う事で分解する事に致しました。
何事も急がば回れという事でしょう。

やっとエッチング製のメッシュまで外す事が出来ました。
この分解する作業ですが車種によって分解の仕方が違いますから塗り直しの作業の大部分は分解の作業という事になります。

ナンバープレートも外さなければ塗る事が出来ませんが、このプレートのピンはいつも折れてしまいます。
瞬間接着剤で止まっていますから仕方がないですね。
これでやっと塗りの作業を始める事が出来ます。

塗る部分は足付けという作業を行います。
実車でもいま塗って有る塗装の上側に塗る場合はこの足付けという作業を行いますが・・・ただ単に600番程度のペーパーを当てて塗装の表面を荒らして密着を良くするのです。
ついでにクリアーの溜った部分が盛り上がっていますのでここも削っておきました。

マスキングをしてセミグロスブラックを塗りました。

セミグロスブラックが乾きましたら分解した順番と逆に組み立ててゆきます。
本日分解していますからまだ順番をしっかりと覚えております・・・迷う様な事は無かったですね。
ベンツの時は時間が少々経過していましたので多少迷いました(笑)
組み立てを完了しましたらミニカーのベースに取り付けまして、最後にナンバープレートを取り付けます。

塗り替えた部分を横から見てみまし・・・
なかなかシャープに塗る事が出来ました。
これなら御客様も満足して頂けるかな・・・。

最後の仕事がこれです・・・
何かって?
フロントのドアを開けますと下の部分に丸い筋彫りが有ります。
ここは筋彫りでは無くボディとシャーシを止めているネジを隠している蓋なのです。
この蓋は瞬間接着剤で止められていますから外す場合には必ず傷が付いてしまいます。
なので取り付けるまでに傷を直してボディカラーで塗り替えておく必要が有ります。
今回一番難しかったのはこの部分の色合わせと塗装ですね。
理由はボディカラーがパールホワイトだからですね、色合わせは難しいし塗り方によっても色が変わって来ます。
小さな部品ですが大切な部品なのです。


明日、発送で明後日には御客様の手元に戻る事が出来るはずです。
発送と言いますと先日の破損が頭をよぎりますが・・・クロネコさんよろしくお願い致します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。