Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ヘッドライトレンズ&テールレンズの製作

2018-02-19 20:38:47 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰も少し気温は低いながらも晴れ間のある穏やかな天気でした
この穏やかさがいつまで続くのか少し不安は有りますがまだ2月ですからね〜寒くても当たり前の時期ですから(笑)
中庭のバラにそろそろ堆肥をやらなければ・・・と家内と話しをしています。
今度の休みの天気はどうかな??
天気が良ければ農作業に駆り出されそうですね〜(汗!)

さて本日も制作です
相変わらすボディ外装の部品を見直してゆきます
ボディのフロントと後部には牽引フックが付いています
これはコースアウトしたときとかに車を引っ張る為に必要な装備なんですね
キットの中にはこれがエッチング板で用意されています・・・キットの物を付けてみますとこんな感じです
如何ですか?これで良いですか??
実車を知っていますとこれではダメな事がよくわかります・・・
形状は良いのですが・・・それでは何がダメなのか?
厚みが無いのです・・・
エッチング板は0.2mmですから1/12スケールで実物換算しますと2.4mmです
実車の牽引フックの素材はアルミなので・・・2.4mmのアルミ板の牽引フックで引っ張ったら・・・どうなるかわかりますよね。
そうなんですこの厚みでは引っ張った途端にちぎれてしまいます(笑)
牽引フックは前側から見る事も多いので厚みは重要なのです。

手持ちのアルミ板を見ますと1.0mmです
1.0mmだと12倍して12mm・・・厚みは十分で引っ張っても大丈夫でしょうけれど見た目がちょっとゴツいかな・・・!?
前に持っていた牽引フックを見ますと厚みが8.0mmくらい有りますね〜まあ何用かもわからない物ですけど・・・シビックフェリオのレースカー用だったかな??
計算すると0.66mmだから0.7mmくらいで良いのかな?
1.0mmのアルミ板を適当にカットしてロールで挽いて厚みを薄くします何度か通しますと目標の0.7mmになりました!

エッチングと同じ形状に削りまして・・・早速仮組です
厚みが効いている!
良い感じですね〜この画像を見ますと形状は勿論ですが厚みも大切で有る事がよくわかりますね。
何事も雰囲気が大切かと思いますね〜。

フロント側も作りました
フロント側はメッシュが有りますのでこの牽引フックが付いている部分に少し穴を空けまして・・・
取付けています・・・この牽引フックは車の構造材の部分に直接ボルト締めをしなければなりませんのでこんな部分に取付ける事になります。

制作が終わったら次は塗装です
当時のレギュレーションで牽引フックは黄色になっていたらしいのでウレタンサフを塗ってからイエローに塗装します
こんな場合はクレオスの白の入ったイエローは大変発色が良いので助かります(白が悪さをしますので調色には余り向きませんが・・・)

少し前にシリコン型を作ったランプ類ですが・・・シリコンが固まったので型枠を分解します
ブロックを使ったのでバリが一杯出ていて見難くて申し訳有りません

何と!
気が付かなかったのですが・・・フロントのサイドマーカーの原型がシリコンに押されて脱落しています・・・(汗)
それでも下の方に沈まないで斜めに立っていますので何とかなるかも・・・
普通ならやり直しですね〜
一旦これで試してみてダメなら作り直しましょう

透明なエポキシ樹脂を流しました・・・
これも気泡が入りますと使えませんので真空を掛けて気泡を抜いています

流し込んだ樹脂が硬化しましたのでまずヘッドライトのレンズから取り出しました
如何でしょうか?綺麗に出来ていますね〜気泡も無いしこれは良いや!!

右側はハイビーム用ですこちらも良いですね

より透明感を出すのとUVカットして黄ばみを防止する為にウレタンクリアーを塗っています
裏にかからない様にマスキングしていますよ・・・ミストが付くと曇りガラスみたいになってしまいますからね〜。
裏側のマスキングが三角形に空いているのはここは透明な部分なのですが少しゴミが付いていたらしくガサガサしていましたのでペーパーを掛けました
ペーパーを掛けますと白くなってしまいますがウレタンクリアーを上に塗布しますとこの様に綺麗な透明に早変わりします

裏側に少し前に作って置いたマーシャルのデカールを貼りました
ここは本当はレンズカットになっていますが機械彫りではこれが出来ないのでデカール処理になっています・・・でもこれでも十分でしょ!?(笑)
他のレンズカットに比べてデカールが少し白過ぎて目立ち過ぎの感じがしますが・・・心配ご無用です。

ライト本体にレンズを取付けますとこの様に目立たなくなる・・・と言うか丁度良い感じになります
自作のレンズとは思えない程の仕上がりになります(笑)

次はリアのウインカーレンズです
如何でしょう?
まだ塗装前ですがレンズのモールドまでキッチリ入っています

サイドの部分にも縦モールドが有るのも実車と同じですね・・・勿論モールドはレンズの内側ですよ
この様に見せる為にはレンズの内側を抜いてモールドを入れないと出来ません

こちらがリアのテールレンズの方ですね
真中の小さな丸い部分に有るのがリフレクターです
レンズカットが周りと違うのも確認出来ますね〜

こちらの方にもサイドに縦のモールドが入っていますよ・・・実車と同じですね(笑)

二つ並べてみます・・・同じレンズですが用途によってレンズカットが変えてあるのも実車と同じ・・・

リフレクターの部分は裏から筆でシルバーを塗ってクリアーレッドを塗った時に質感が変わる様にしておきます。
この一手間が大事なんですよ(笑)

クリアーレッドを塗ってみました・・・
このクリアーレッドは変な色のクレオスの新クリアーレッドでは無くガイヤのクリアーレッドです
古いクレオスのクリアーレッドなら良いですが今の新しいクリアーレッドは使う気になれない・・・と言うかクリアーレッドの様に透明感まで大切に再現しようかと思うと使えないですね
このテールレンズですがクリアーレッドが濃過ぎたので一旦シンナーで拭き取って塗り直しました。

一見変わらないと思われるかもしれませんが
クリアーレッドにクリアーを混ぜてシンナーで薄めて塗っています
クリアーレッドを薄めにして塗りたい場合は普通シンナーで薄めて塗りますが、それでは粘度が落ちてしまって塗るべき部品の上で表面張力の為に片寄ってしまいます。
クリアー塗料の場合塗料が片寄りますと色の濃い部分と薄い部分が出来てしまいますので大変具合が悪いのです
そこで色を薄くして適度な粘度を保つ為にクリアーレッドにクリアーを追加しています
そんな説明を聞けば何となく赤が薄く見えてレンズカットがよく見える様な気がしませんか?(笑)

オレンジも同様にクリアーイエローを混ぜて色目を調節してから塗っています
そのまま塗りますと少し赤過ぎると感じましたので・・・


如何ですか?
ヘッドライトとテールレンズの制作ですが・・・頑張れば普通の人でも部品が作れる事が納得頂けましたでしょうか?(笑)
私はごく普通の人ですから・・・
明日はこの勢い(どの勢い?)で懸案事項のナンバー灯とフロントのマーカーレンズを作ってみたいと思います

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