Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エッチングが届きました・・・そしてボディの磨きに入ります

2021-11-02 23:02:44 | Austin Healey 3000

今日はちょっと珍しく・・・届いた荷物から・・・ご紹介をしておきましょう。
最近珍しくヤフオクでポチってしまったキットです。
メイクアップの1/43ローラT70ですね。
あのタミヤの1/12のプラモデルと同じ物です。
一時期はこれに憧れていましてね〜
これをロードカーにしている様な記事をどこかの本で読んだので、昔タミヤのプラモデルを作りましたね。
メイクアップからも1/43キットが出ている事は知っていましたが私が1/43の世界に足を踏み入れる前の事なので持っているはずも無く・・・

ボディは何となくプロバンスムラージュの様なレジンの色です。
当時のお値段は7500円らしいですが・・・今回はそれより少し安かったですが送料を入れれば同じ位でしょうか?

いつの日か作りたいキットがまた増えてしまいました・・・家内と息子には叱られそうな気がしますが・・・(笑)

1/43キットと一緒にもう一つ箱が届きました。
1/18のフェラーリ16Mのミニカーです。
こちらは限定で作られているみたいでしてルックスマート製のレジンモデルです。

なんと凄い色でしょう!!
こんな色の実車が有るんでしょうか??

内装も凄いカラーですね。
白いシートって汚れが目立つので使い難いでしょうね・・・実車ならですが。

もう一つは同じく1/18のフェラーリ430スパイダーです。
こちらはダイキャスト製でフルオープンモデルです。
ただしエンジンルームなどを見ますとそれなりのディティールで如何にも子供のおもちゃ的な感じです。
これをニコイチして16Mのフル開閉モデルを希望しておられたのですが・・・残念ながら実車のお話が流れたみたいでして・・・お蔵入りになりそうです。

では今日も本業です。
オースチンヒーレーの塗装も進みましてこれからクリアーを研いで磨く工程に入ります。
これが終わると最終組立てが待っていますし、まだメーターなどの細かな部品を作らなければなりません。
このオースチンのキットにはエンブレムなどはデカールで準備されていましたが・・・さすがに由緒正しい古い英国のキットなので黄ばんでおりまして使い物にならないのです。
それに現代の精巧な作りのミニカーと比較するとちょっと精密な感じに欠けてしまうのも事実ですね。
と言う事でエッチング製のエンブレムを作ってみましたこれだけ有れば何台分も有ります(笑)

ボディの磨きを始めます
まずは2000番のペーパーで埃やクリアーのウネリを削っています。
塗料の寄りが少ない塗り方をしてもゼロにはなりませんからね。

そして3000番のバフレックスで全体を研磨します。
その後ラプロス8000番で研磨しています。
コンパウンドをかけようかと思ったのですが・・・ちょっと時間がなくなってしまいました。

続いて取り出して来たのは・・・マーク43のインスパイアです
少し前にも同じ加工をしましたが・・・あのリアウイングを追加した物です。
あのブログをご覧になっておられた他のお客様から自分の乗っていた車にも付いていたので同じ様に付けて欲しいと言うご依頼です。
当時、この車はかなり流行っていましたのでお乗りになっていた方も多いかと思います。
でも皆リアスポイラーを取付けてあった様な記憶が有りますので純正かと思っていました・・・無い物が有るのを知らなかったと言うのが本当の所です。
マーク43さんリアウイング付きも作って下さいよ・・・
でまたプラ板から加工してゆきます。まずは0.5mmのプラ板をカットして削っています。
両サイドの部分が前に突き出した様なデザインなのでカットしてから削って仕上げる事になりますが、これが結構大変なんです。

ウイングの下側の両端には足を作る為にプラ板の0.5mmを2枚ずつ重ねて追加します。
なぜ1.0mmを1枚ではないのか・・・後でこの下側をアーチ状に削りたいので段を付けておきたいのです。
その分削る量が少なくて済みますし削った量がその段が無くなる事でよくわかるのです。

下の写真は削っている途中で確認の為にトランクの上に載せてみました。ウイングの足の部分はトランクの筋彫りよりも内側になる様にしておきましょう。
足の部分はもう少し削って軽快に見える様にしなければなりませんね・・・まあ色が白いので余計に大きく見えてしまう部分も有るかもしれませんが・・・

リアウイングの裏側と言うか下面をさらに削って厚みを少なくしております。
そして前後の幅も一回り小さくして・・・少しスマートにしてみました。
塗装用の持ち手を付けて塗装の準備です。

続いて行なっているのは塗料の調色です。
当時のタッチアップペイントを買って来ました・・・と言ってもホームセンターには古過ぎて在庫が無かったので色番を調べて取り寄せて頂きましたが・・・
メタリックの粒が粗過ぎるし・・・模型の色=実車の色ではないので・・・全く使えなかったです。
タッチアップペイントではグリーンの色が明る過ぎるんですよね。
しかも上記の様にメタリック粒も粗くて違和感が有ります。
仕方が無いのでいつもの様にクレオスのシルバーをベースに調色しました。
今回はシルバーNo8と色の元のシアン、同じく色の元のイエロー、そしてブラックで作っています。
なぜ色の元を使うのかと言いますと普通のブルーやイエローは透け止めにホワイトが混ぜられている物が多くてシルバーに混ぜますと色がくすんでしまうのです。
このインスパイアのグリーンメタリックは透明感の強いスッキリとした色なので色の元を使っています。

でグリーンを塗ってみました。
塗ってみますと色が変わる場合が有りますので・・・ミニカーと比較してみます。
なぜ色が変わるかについてはエアブラシを使って塗りますとメタリック粒の立ち方で濃く見えたり薄く見えたりする様なのです。
まあ塗料も液体の状態ではメタリック粒も自由に動きますから見え方はかなり違って来るのでしょう。
下は最初に塗った塗料が少し明るかったのでブラックを追加してやり直した後の画像です。
少しピンボケしていますが色はまずまずではないかと思います。

で・・・クリアーを塗りました。
クリアーはミニカーと同様にウレタンクリアーです。
実はこの時点でもまだ安心は出来ません、クリアーで色が変わってしまう場合も有りますからね。
今回は大丈夫そうでした。
この後乾燥機で2時間かかってクリアーを硬化させました。

続いてハイマウントストップランプの赤いデカールを貼ります。
リアウイングの下側についていますので見え難いのかと言いますと実はそんな事は有りません。
結構よく目立つのです。
この後、再びクリアーでコーティングしておきまして完成ですね。

そしてミニカーに取付けました。
まあやっぱりリアウイングが有る方が良いですね。
フロントにもプラスチックの削りカスが飛んで来ていますね、湿度が低いので静電気でゴミが寄って来ます。

リアからのショットも・・・
I澤さんこれで如何でしょうか?

この後、静電気の防止ブラシで掃除したのは言うまでもありません、良い物が有るんですね(笑)

 

さて本日はこにて終了・・・お休みでもよく働きます(笑)
明日は広島まで納品に出掛けます、早く帰れれば本業も進めます。