Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの加工Ver.8

2015-04-13 21:58:43 | Golden Arrow 1929
Golden Arrowのボディ加工は今日で9日目になってしまいました、如何に大工事になっているかわかりますね。

でもまだまだ終わりそうに有りません・・・・・・そろそろアルファロメオT33かアトランティックの方に移りたいのですが途中で止めておくと忘れてしまいそうでしてね、やはりボディが一段落する部分までは続けておきたいですね。

そんな訳で・・・今日は一番の山場かなと思われる仕事です。
Golden Arrowの製作オーダーを最初に頂いたSさんからはフルディティールで・・・と言われているのですが、追加でオーダーを頂いたLさんにはカウルがちゃんと脱着出来るならば作って欲しい・・・とご依頼を頂いていますのでなかなかプレッシャーがかかります(笑)
まあそれは以前ブルーバードをご依頼頂き納品させて頂いたSさんも言葉に出してはおられなかったけど同じ気持ちである事は十分理解出来るので同じプレッシャーの中で製作を続けております。
その様な意味ではここ数日が山場の作業なんです。
外観を犠牲にしない様にカウルを脱着しなければなりませんし中には入っているエンジンも同じ事ですから・・・多少の大小はバランスを取りながら制作を進めなければならないのです。
まだ切っていないボディの方でマスキングテープにより型紙を作ります。

これを真鍮板に貼って切り出して曲げますと・・・画像は一枚しか無いのはその余裕が無かったから・・・(笑)
何とかシリンダーヘッドをカウルの中に納める事が出来ました・・・まだエキゾーストは考えてないのですが・・・。

このままではこの真鍮製のカウルを支える部分が有りませんから前後のカウルに受けを作りましょう・・・。
受けは本来ボディの下側に取付けてあるフレームがその役目をしますがここに受けが無いとボディの表面を合わせて研磨する事が出来ないので仮の物になるかもしれませんね~。
ボディの支えになるフレームを作ってもお客様の元で扱いが簡単になる様にこの受けを残しておいた方が良いという判断になれば残す事になるかもしれません・・・全体のバランスを見ながら考えましょう。

さてボディ加工ですがここまで来て少し問題が出てきました。
コクピット前側のパネルのセンターが少しズレています0.5mm程でしょうか・・・
エンジンのセンターを出してカウルをかぶせるとどうもこのパネルとの接続が巧くいかなくて発覚しました。
仕方が無いので左側の部分に鋸を入れて切断し・・・

メタルでハンダ付けしました。
幸いにも?シャーシ側とは瞬間接着剤で仮固定していますので切っても分解しないのです、左に0.5mm程ずらしてハンダ付けして寸法を元に戻しています。
そう思って切っていないボディを見ますとやっぱり少し曲がっている様な気がします(笑)な~んだ元からですか・・・。
まあワックスで原型を作っている時代なので仕方ないですね。

わかり難い画像ですが昨日作ったエンジンカウルの中央部分の加工をしております。
どんな加工なのかと言いますとこの部分には中央のシリンダーヘッドから出て来るエキゾーストパイプを貫通する穴を開けておきたかったのです。
もちろん後でも良いのですがカウルの素材が0.2mmの真鍮板なので穴を開ける時に変形してしまう可能性が有るのです。
ただ今の時点で穴を開けるというのは位置関係がズレてしまう恐れも有りますから多少のリスクは有りますが・・・まあリスクの無い作業は無いと思いますからなるべく少ない方向で製作を致します。
穴は長穴ですから両端を丸ヤスリで削っておいてその間を鋏で切っています、この場合小さくて使い難かったタミヤのエッチング鋏が初めて役に立ちました、刃先が曲がっていてオフセットしていますのでこの場合はなかなか具合がよろしい様です。

ボディは斜めエンジンは真っすぐなので出てくるエキゾーストはこんな位置関係になります。
切り欠きの量は前側が大きめ後側が少なめですね・・・。

このエンジンカバーはU型の膨らみが3つ有りますがその間はまた違う面を持った板で構成される事になります。
その板を作りました。
ただの三角形の板ではダメでしてこちらもエキゾーストの出口の影響を受けて少し穴を開けておきます。
最終的にはエキゾーストを通す場合に加工をしないといけないと思いますが、後でヤスリが入る位は穴を拡大しておきましょう。

上から見ますとこんな感じです・・・
この時点で三角形な板は左右とも作って取付けております・・・右側はは穴付き左側は穴無しです。
実車ではこの部分に取って付けた・・・というかやっつけ仕事的な四角い板でエキゾーストの通る穴を小さくしていますが模型的には有るとかっこ良くないので省略します。
余りこだわって取付けますと模型では本当にやっつけ仕事的になりますからね~写真を見た時に「あ~これは・・・」と思ってしまいました。

次の板がなかなか難しいのです・・・
次はその下側の左右のシリンダおをカバーする為のパネルになります。
前側が膨らんで後側が絞られた様な複雑な形状でしかもフロント側とリア側の形状に沿った物でないといけないのでこれは難しいですよ・・・当然エンジンもクリアーしないといけませんから・・・これは難しい。

少しづつ叩きながら形を整えてゆきますエンジンを搭載した状態でボディラインに合ったパネルが出来つつ有りますね。
まだハンダ付けした訳では無く指で押さえてあてがっているだけです。

半分から右側だけボディラインに合わせて削ってみました。
当たり前ですが前後のカウルも一緒に削ってラインを合わせています。
多少調整は必要ですが・・・この時点ではまだ反対側が作ってないので70%程しか合わせていません。
残りの30%は反対側を作ってからですね。

他の角度から見て見ましょう・・・まだまだですね~。

Danhausen's World Modelcar Catalogue 1979

2015-04-13 09:31:49 | その他
モデルカーの製作以外のカテゴリーのお話を書く事が多いこの「その他」のカテゴリーですが、今日は古いモデルカーのカタログについて書いてみましょう。

実はこの本は鳥取県境港市のDさんが『まあちょっと見てみて下さい』と先日持って来て下さったもの・・・
1979年のプラモデルから1/43の完成品ミニカーやキットダイキャストミニカー・・・働く車や別売りのホイールまで網羅したカタログになっています。
Dさんは多分当時は高校生か!?中学生・・・では無いかな・・・(笑)
だったらしくこの本を見ながら妄想を膨らませていたと言っていらっしゃいました。
その後結婚されたりしたのでこの本はず~っと行方不明に

先日1/12のフェラーリ250GTOをお買いになった時に「絶対どこかに有るはず」と言っておられたのでかなりお探しになったんでしょうね~ついに発見!!と一報がは入っておりました(笑)

私も拝見させて頂く事を楽しみにしていました。

外観はこんな感じで・・・D少年が妄想を膨らませた為に(笑)表紙は結構痛みが有りますが一人の少年に夢を与え続けた本だったのです。

中身をパラパラとめくって見ていますと日本のプラモデルはバンダイ/エーダイグリップ/ドウユウシャ/ENTEX/フジミ/学研/グンゼ産業/イマイ/LS/大滝/ニチモ/ニットウ/マルイ/ミドリ/ミツワ/ナカムラ/タミヤと当時存在したプラモデルメーカーは全て載っていました。
知っているメーカーで載っていないのはマルサンくらいでしょうか・・・多分マルサンは1979年の時点でもう無かったのかな?詳しい事はよく知らないので・・・間違っていたらごめんなさいですね。

中にメタルキットの所が有りましてこんなのが載っていました・・・

AMR ClassicとしてTR-3が出ているのですね・・・
随分前にメタル43のキットをご紹介致しましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
しかしあのキットはミニチャンプスブランドでしたからこのAMRクラシックとは別物かもしれませんね~。

多分この本に出ているキットはこちらかと思われます。

こちらのキットは少し前にEbayで出ていた物で友人に代理落札してもらいました。
中身は・・・

シャーシ側は・・・

その他のパーツ・・・

後方から・・・(笑)

シャーシの裏の文字は違いますがフロントアクスルを支える部分の形状とかそっくりですね・・・シャーシから直接モールドされているエキゾーストも同じ感じです。
ボディのキャストの奇麗さもやはりAMRとおもわれますが・・・シャーシの裏にはAMR出身を証明する物は有りません。

恐らく(想像ですよ!)これが初期のAMRクラシック?でしょうか??
AMRクラシックとしては一番最初の物らしいので・・・まだAMRの文字を入れていなかったのかも・・・なんて妄想をしています。
完成するとこんな感じになるそうです・・・

他にも興味をそそる物が・・・
AMRブランドでアルピーヌA110のツールドコルス1975年が出ていたのですね・・・しかもキットで。
これは全く見た事が無かったですね~。


他にも

とか・・・


ウ~ン見ているうちに妄想に入ってしまうのはDさんだけでは無かったですね・・・

この古いカタログ「恐るべし!」でした(笑)