Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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T57Gホイール製作Ver.2

2015-04-20 22:03:25 | Bugatti Type57SC Atlantic
本日も雨・・・
Cafeの窓の外に鳥の為の餌台を設置しています。
毎日、パンの耳を細かく切って乗せておくのですが・・・こんなに雨が降る日は外に出るのが大変おっくうになりますね~。
まあ暖かくなってウインドブレーカーも着なくなってしまいますと外に出れば服が濡れてしまうからなのですね~。
でもこんな日は餌台に集まるスズメ達も濡れるのは嫌なんだろうと思います・・・が
やはりお腹が空くんでしょうね~引っ切り無しに飛んで来ては餌を食べています・・・まあ元気の良い事ですね~。
雨は降ってもお腹は空く訳・・・と思わず納得してしまいました・・・

そう言えばこの1週間位少し大きめのイソヒヨドリは来なくなってしまったですね~北の方に渡って行ったんでしょうか?

午後からは安来市文化協会の理事会だったりして仕事を中抜けして行ってきました。
この時期総会が近くなりますといろいろと忙しくなりますね~。
3月から4月は年度末だったり新年度が始まったりと大変忙しいですね・・・そうしているうちにゴールデンウィークが来て季節は初夏に移ってゆきますね~50を超えた辺りから時間が過ぎるのが早いと感じます。

さて今日も製作を始めましょう~!
昨日の実車のホイールの画像ですが・・・あれを思い出して頂きたい・・・
思い出せない方の為に・・・(笑)

そして作ったホイールはこれですね・・・

1/43としては(直径9mm程のホイールですから)十分かもしれませんが・・・
見れば見る程スターターのキットのホイールに見えてしまうかも・・・
まあキットのホイールそのままではなく改良型(サイズも見栄えも・・・)なんですが私の作品のホイールとしては少し不満なんです。
どこが?
と言われるとスポークの間から覗くディスクの部分の表情がちょっとね~足らない。
あの特徴的なウェーブを持ったディスク部分と冷却用(?)の穴が無いとね~。
そこで本日はそれに挑戦する事に致しました。

あの部分を作る為の材質から吟味・・・材質は作り方にも影響するから同時に考えてゆかないといけませんね~。
見た感じではメッキではなくアルミの色をしていますのでアルミ素材としましょうか。
作り方は削り出しで作るか板の様なものをプレスして作るのと両方の方法が考えられますね、あの微妙なRを描くディスクはやはりプレスかな・・・
まず材料を切り出しましょう・・・
0.5mmのアルミ板を0.3mmまでロールで挽きます・・・貧乏していまして0.3mmを持っていなかったので材料から作ります(笑)
約1.0cm角に切って5枚を瞬間接着剤で貼り合わせましょう。

真中に4.0mmの穴を開けて4Mのビスを通してナットで止めます。
4.0mmの穴を開けたのはスターターのセンターの円錐状の部品が4.0mmだったのです。
外周を旋盤かドリルレースで丸く削りましょう・・・ホイールの内径が9.0mmなのでそれに合わせておきます。
つまり外径9.0mm内径が4.0mmのアルミワッシャーの様な部品が5つ出来る訳ですね。

この時点で瞬間接着剤が離れてしまう事も有ります、外れたらもう一度付け直しておきましょう(笑)
歪みも取っておくと良いですね。

次は真鍮の丸棒でこの様な治具を作っておきます。
この治具は先ほどのアルミワッシャーを固定する為のものですね。
真中の飛び出している部分が4.0mm有る訳です。

そしてその部分に先ほど作ったアルミワッシャーを瞬間接着剤で仮止めします。

ここまででわかった方は素晴らしいですよ・・・
もう自分でパーツを簡単に作れます(笑)
ディスクに穴を開ける為に治具を作った訳ですね・・・
そして実車画像から穴の数を数えてみますと内側は16個外側は同数かと思っていましたが実際は32個の様ですね。
穴は検討した結果0.4mmでいく事に決定!
私の酒井特殊カメラの純正割り出し円テーブルでは42-27のプレートでは16分割は出来ますが32分割は出来ない様でして、穴開け作業中にはこのプレートを変えたくない(ズレてしまう事が有りますから)のでこの時点で16分割と32分割が出来る40-33プレートに交換しておく事にしました。
この辺りは「転ばぬ先の杖」と言う奴でしょうか・・・

そして穴開けですね・・・このフライスは頂き物のプロクソンですが、この所大活躍ですね(笑)
中央側の16分割はハンドル2回転と40個の穴の方で20穴送りますと丁度良いですね・・・あっという間に出来てしまいます。

内側の最後の穴を開けてからフライスのベースを左に数ミリ動かしまして今度は外側の穴を開けましょう。
こちらは32分割ですからハンドル1回転と20穴送りですね。
慣れればあっという間ですね。

穴開け完了です・・・
如何ですか割り出し円テーブルの威力ですね。
一家に一台如何でしょう・・・(笑)

穴開けが完了したらアセトンのお風呂に入れましょう。
アセトンが少々汚れてきましたがまだまだ使います(爆)

次はプレス型を作ります。
このディスクはこのままではただの板に穴が開いただけですよね・・・まだまだ表情が乏しいです。
そこで旋盤に真鍮丸棒の切れ端を付けまして中グリバイトを使いましてプレス型を作ります。
相手がアルミなら真鍮でも十分プレスが可能なんです。
まずはオス型ですね・・・

見難いかもしれませんが・・・次はメス型
オス/メス型とも中央は4.0mmの穴にしておきます、なぜなら本体は中央を片側は凸に片側は凹にしておきましてプレスした時に型ヅレが無い様にしておきたいのですが凹はともかく凸になっていますと肝心のプレスをする部分が削り難いのです。

中央に4.0mmの直径を持った真鍮丸棒を削っておきまして下側になる凹側の型の中心に差し込んでおきましょう。
この棒をガイドにしてプレスすればアルミ板がずれたりする事も無くプレス出来るのです。

セットする時に角の部分を少し削っておかないとカエリで入らないですよ。

そんな事をしている内にアセトンに浸けたアルミ板がバラバラになりまして・・・こんな感じになりました。

凹型を下にしておいてアルミ板をセットしまして・・・いよいよプレスです(笑)

凸型を上から当てておいて金槌で叩きます、多少の手加減は必要ですよ・・・(笑)
プレス完了・・・如何でしょうか?
ただのアルミ板が絶妙な表情を生みましたね~。

プレスしたアルミ板をホイールのディスクにセットしてみますと・・・これはかなり良いじゃないでしょうか!

最後の仕上げにリューターに両面テープで貼付けておきまして400番前後のペーパーで研磨しまして実車同様に表面処理をしてみます。

朝から製作にかかって夕方にやっと5本分の部品が完成致しました、時間がかかりますね~。

ホイールのディスクにセットして接着します。
4本しか無いのは昨日作った最初の1本はただ今アセトン風呂に入って分解中です。

キットのエッチングを1枚だけ使って組み立ててみました・・・如何でしょうか?
最初の画像と比べて見劣りしないんじゃないかな~(笑)

T57G1台分のホイールがやっと完成致しました・・・いや~なかなか大変でしたよ(笑)

本日の2枚目の画像と比べて圧倒的な雰囲気を持っていますね~。