Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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タイヤの制作

2013-12-07 17:34:46 | Ferrari250TR NART 1958
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今日も寒い一日でしたね~まあ山陰の冬なので仕方が無いのかもしれませんね~結構寒い日が続いています。
しかし、まだ寒さがゆるいのか霜はおりていないですね。
いつもならもう霜が降りても不思議じゃないですが・・・。
12月も1週間が過ぎてしまいました~。

さて今日は真面目に制作をしましょう・・・まあいつも真面目なんですが昨日は自分の思った通りの時間配分で仕事が出来なかったですから今日はそんな事が無い様にしたいと思っています。
1台はフロントのフレーム・サスペンションまで仮組が終わりましたが、他の3台は手付かずです。
今日からは他の3台もフレーム/サスペンションを作ってゆきたいですね。
まずはシャーシをカットしました。
短過ぎると問題が出ますので少し長めに残しております。

フレームを作る前に考えてみたらタイヤを先に作った方が順番が良さそうですね。
仮組は1号車の物を外して仮組する事も出来ますが、出来る事ならその作品に使うタイヤが有るとより良い訳です。
仮組に使っていたのはメイクさんのGTタイヤのフロント側4本でして前後同サイズの物でした。
タイヤを作るのにあたってサイズを確認してみなければいけませんね。
古いカーマガジンをあさって見るとどうやらマツダコレクションさんがお持ちになっていた250TRをテストインプレッションした生地が出て来ましてそれにタイヤサイズが書かれていました。
やはり前後でサイズが微妙に違いますね。
自作タイヤを作るなら前後のサイズを僅かに変えておきたいですね。

では実際にどの様なサイズで作るのかですが・・・
フロント側ですと5.50インチの接地面が有るのですから1インチは2.54cmですので実車では約14cmの接地面の幅が有る訳ですね。
1/43スケールなら3.2mmとなる訳です。
リアは6.0インチなので同様に15.24cm幅ですね、1/43ですと3.54mmになります。
外径はメイクのフロントタイヤをボシカホイールに取り付けた場合約16mmですがフロント側はボディに対してタイヤの外形が少し厳しいので外径を15.5mmリアは仮組したタイヤと同じく16mmとしましょう。
内径はボシカホイールが10mmなので9.5mm辺りにしておけば丁度スッポリと装着出来るんじゃないかな~。
問題はトレッドパターンですね。
メイクのGTタイヤは250GTOの活躍した60年代に合わせた物になっています、ですから250TRが走っていた50年代の物につけても少し印象が違って来ます。
ちなみにCMC1/18は・・・

やはり時代に沿ったトレッドパターンを使っていますね。
このパターンは多分ダンロップCR48ではないかと思われます。
私の作ったエッチングのトレッドパターンには何種類かの時代の物が有りますがCR48は幅が3.0mmの物と3.5mmの物しか在庫が有りません。フロントを3.0mmにすると模型的に少し細すぎる感じがしますのでフロントを3.5mmにして、リアを4.0mmにしてみましょうか・・・。
ちなみに下の画像は60年代のレーシングカー用の物で3.5mm幅と4.0mm幅です。
参考の為に出してみました。

真鍮のマスターを作る為に真鍮の丸棒を削ります。
外形はフロント用15.5mmからトレッドパターンのエッチングの厚み0.2mmx2を引いた15.1mmが目標の大きさですね。
リアは15.6mmとなります。

おおまかに切り取る幅はいつも困りますね~
フロント側でトレッドは3.5mm幅ですがタイヤは空気が入っていてサイドウォールが膨らんでいますからその分を幅広に取っておかなければなりません。膨らみを大きめに取れば古い車の感じを出す事が出来ますし、膨らみを少なくすればもう少し後の時代のタイヤに近くなります。
まあ好みも有りますから・・・。
下の画像は輪切りにした素材のサイドウォールをザックリと削って見た所です。

治具に取り付けてサイドウォールを仕上げておきます。

トレッドパターンをハンダ付けしてみました。
一般的なレーシングタイヤ(例えばメイクさんのGTタイヤのパターン)とは雰囲気が違いますよね・・・これが年代の違いになります、せっかく作るのですからこれくらいは表現しておきたいですね。

今度はリアタイヤですね。
これは先ほども書きましたがCR48のパターンは幅3.5mmが私の持っている中では一番大きな物になりますのでトレッドの幅が4.0mmの物にはちょっと足りません・・・なのでこんな作り方をしてみました。

リアタイヤの寸法の物を2つ作りまして幅を2.0mmになる様に削ります・・・つまり3.5mmのトレッドで作って1.5mmは削ってしまう訳ですね・・・それを2個・・・もうわかりますね(笑)

2個を貼りあわせる訳です・・・中央部にジョイントは出来ますがこのジョイントは実車にも有りますから余り気にならないでしょう。
幅4.0mmのトレッドパターンを作れば簡単に作る事が出来ますがパターンのデータを変えてフィルムにおこしてエッチングに出すとかなりの時間をロスしてしまいますね。
無い物ねだりをしても仕方が無いですし今有る物で工夫をして作り出す事が大切でしょう・・・(笑)