Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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一夜にして天気予報が変わってしまいました

2013-12-02 18:57:21 | Ferrari275GTB
English Version

昨夜天気予報を見ていたら今日は曇りか雨だったのに、今朝の天気予報を見たら晴れってどういう事でしょう。
今日晴れるなら畑仕事をしたかったのに・・・。
ジャガイモを収穫したあとを耕して次の植え付けに備えたかったのにね~寒い季節はただでさえ成長が遅いから早めの作業が必要なのに・・・。
この所翌日の天気予報がかなり気になっています・・・・(笑)
今日はこんなにいい天気だったのです。


いよいよ今日はFerrari275GTBの制作を始めます。
まずは最初にボディの問題を洗い出しましょう。
先日275GTBの制作が始められなかったのはこのボディの問題点の解決方法を迷っていた為だったのです。
このCam製のボディには2つの問題点が有ります。
一つは前後のボディの絞りがきつくてドアの部分を削っただけでは問題が解決しないこと。
もう一つは全体にキャビンの部分が小さくてそれから下の部分のボリュームが大き過ぎる事ですね。
絞りの問題を解決する為にはボディの切ったり貼ったリが絶対に必要になってしまいます、それをするべきかどうか迷っていました。
勿論オリジナルのCamの造形に敬意を表してこの形状に手をつけずに作る事も有ります。
それをどうするべきなのか・・・。

結論を出す前に少し計測をしてみました。
275の真後ろからの画像を探し出しましてコーダトロンカの部分の縦横比を計ってみますと中央の高さを1とした場合横は約4の比率でした。
これをモデルに当て嵌めると横寸法が2mmも短いのです。
つまり片側1mm余計に絞られているという事。

真上から見てもレンズの歪みも有りますが中央部がかなり膨らんでいるのがわかりますね。
前側もかなりきつい絞りですがきちんとした目安になる物が少ないのでわかり難いですね、まあライトとかで比率を検討してみましょう。

ネット上の画像を探していると図面が出て来ました、形状は余りあてにならないのですが寸法は使えそうなの1/43の寸法に直して比較してみますとホイールベースは大体OK、全幅も大丈夫そう。
と言う事は絞りの部分だけ問題の様ですね~
こうなればやはり絞りを直すしか有りませんね。
多分ご依頼者のmさんも納得して頂けると思うのです。

縦横比がスケールどおりになる様にトランク部分を切って広げます。
250TRでは縮めましたが今回は広げています。

所定の寸法まで広げたらメタルを盛ります。
使ったメタルですが本来は同じCamのキットの物が良いのですがこればかりは入手出来ないので溶ける温度が近いAMRのメタルを使用してみました。
ボディの厚い部分はなかなか溶けないのでじっくりと時間をかけて完全に溶かします。
こんな場合後々の影響を考えてフラックスを使わない方もいらっしゃいますがフラックスを使わないと溶け込みが良くないですし密着にも問題が出る様な気がして私は使う派です。
使いますが、しっかりと熱をかけて溶けたメタルが沸々音がしなくなるまで加熱します。
こうしておかないとスの中に残ったフラックスが悪さをして塗裝を持ち上げたり致します。

後をカットして広げたら前も行なわなければなりません、バランスが良くないのです。

ボディをカットしてメタルで修正したら裏側からメタルを盛ります。
裏側の方が盛り難いのです。
こんな場合は先端の角の部分でワンポイントメタルを盛って広げ幅を決めておきます、勿論上下のズレも無い様に調整をしておかなければなりません。

表側も盛りました・・・。

メタルを削る前にボディサイドの部分の膨らみも調整します。
こんなに下膨れな形状ですね~。

前後のフェンダーアーチの角にスケールをあてるとこんなにステップ部分が離れています。
つまり広がっているという事ですね。

こんな場合は刃を削ったペンチでぎゅっと曲げてやります。
かなり下側が内側に入りましたね。

先ほどと同じ部分にスケールをあててやると・・・隙間が縮んだ事がわかります。

ボディの外形は如何ですか?
自然な形状になった様な気がしませんか??
まだメタルを削っていないのでわかり難いかな~!?


明日はまた250TRのフロントサスペンションを作ります。
全国的に寒いらしいので風邪をひかない様に注意しましょう~では!