はぁい♪ミス・メリーよ♪
年末も押し迫って来たわね、貴方のお宅では大掃除を済ませたかしら?
片付けてる合間に懐かしい物を発掘したりすると、つい手が止まったりしちゃうものよね。
「日本の少女漫画に登場するクリスマス・エピソード」、第九夜目の今回は、石井有紀子女史作「兄貴におまかせ!」5巻に収録されている――「~聖母達へのララバイ~」を紹介!
「兄貴におまかせ!」は白泉社が発行する「別冊花とゆめ」にて連載されていたシリーズ。
交通事故で亡くなった両親の跡を継ぎ、古美術店「初夢庵」を経営する一富士、二鷹、三茄子(みかこ)の初夢家三兄妹。
情に脆いが目利きはイマイチな27歳二代目店主「初夢一富士」。
博物館に勤務する古美術品マニアな23歳次男「初夢二鷹」。
家事を主に切り盛りする17歳女子高校生「初夢三茄子」。
実は、一家の中で長男の一富士だけ、血の繋がりが無いの…でも血よりも濃い三兄妹の絆。
そんな彼らが守る店へ、今日も曰く付きの美術品が持ち込まれる。
果たしてお宝鑑定How much?
…原作者が言うにはホームコメディって事らしいけど、ただそれだけじゃなく、散りばめられた美術品の蘊蓄話が楽しいの。
今回取り上げた「聖母達へのララバイ」が、どんな風なストーリーかと言うと―――
クリスマス・イブ、妹の三茄子に無理矢理、山の手の高級住宅街へ連れて来られた一富士は、外国人の上品なお婆ちゃんの手から離れた乳母車が、坂道を転がり落ちてくのを寸でで阻止!(映画アンタッチャブルの名シーンを思い出すわ~)
安堵した一富士は、乳母車の中を確認し、ビックリ!
そこには赤ん坊ではなく、ブスッとした顔付きの、可愛い気無い人形が寝ていたの。
ところが老婦人は、その人形を「マルコ」と呼び、まるで実の我が子の様な可愛がり様。
是非御礼させてと言われ、老婦人が住む大きな屋敷に招かれた一富士は、人形が赤ん坊の頃に亡くした一人息子の形見な事を、彼女から聞かされた。
老婦人の名前は「モニカ桜木」、イタリアから日本へ来て、嫁いだものの、旦那さんも亡くされて未亡人になったそうなの。
一人息子に続き、伴侶までなんて…辛過ぎ!
同情した一富士は、婦人の孤独を少しでも慰めたいと、クリスマス・イブを一緒に過ごす事を決意。
自宅へ先に帰った三茄子に電話で訳を話し、今夜は家に帰らない事を伝えた一富士が、婦人から人形や彼女の息子さんについての話を聴いていたその時…亡くなった筈の彼女の息子さんが訪ねて来たの!!
――ええ!?これってどういう事ォ~!?
続きは絶版図書館にて無料公開中のコミックスで確認してね!
…手抜きじゃないわよ(汗)
それじゃあ早いけど、第9曲目のクリスマス・ソングを紹介――「When a child is born (子供が生まれる時)」!
イエス・キリストの降誕をテーマとしたクリスマス・ソングだけど、特に歌詞の中でクリスマスと明示してない事で、出産祝いのイメージ・ソングに用いられたりもするわ。
原曲はイタリアの音楽グループ、ダニエル・センタクルツ・アンサンブルにより、1972年に発表されたインストルメンタル、「哀しみのソレアード」。
作詞者はオーストリア出身のフレッド・ジェイと言われてるわ。
どんな歌かはこちらを参考にしてね!
今夜はここまで、また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪
A ray of hope♪
Flickers in the sky♪
A tiny star♪
Lights up way up high♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
A silent wish♪
Sails the seven seas♪
The winds of change♪
Whisper in the trees♪
And the walls of doubt♪
Crumble tossed and torn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
A rosy hue♪
Settles all around♪
You got to feel♪
You're on solid ground♪
For a spell or two♪
No one seems forlorn♪
This come to pass♪
When a child is born♪
It's all a dream♪
And illusion now♪
It must come true♪
Some time soon somehow♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn…♪
This comes to pass…♪
…When a child is born♪
【訳】
希望の光が空で輝き
小さな星が彼方で灯り
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
子供が生まれる時に起こる事
静かな願いは七海を超えて
木々の間を変化の風が囁きながら抜けて行く
疑いの壁がガラリと崩れる
子供が生まれる時に起こる事
薔薇色が辺りを染め上げて
湿った大地に自らを感じて
孤独を感じる者など居ない僅かな時間
子供が生まれる時に起こる事
今では全ては夢で幻想
何時か直ぐにでも叶えるべき事
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
子供が生まれる時に起こる事
…こんばんは、びょりです。
遂に日付を詐称するまでに追い込まれました…(汗)
この作品については絶版図書館改め、マンガ図書館Zで知りまして…毎回、古美術鑑定についての蘊蓄が語られるのが、少女漫画的に珍しくって面白いと感じました。
あと血の繋がりが無い兄妹って設定出しながら、恋愛関係にしなかった点も個人的に評価します。(←偉そう)
ネットで作者について検索したのですが、詳細なデータは出て来なかったです…後書きから大体1996~2000年位に、別冊花とゆめで連載してた事は解りましたが…もしかして作者様、現在作品は発表されてないのでしょうか?
そうなら大変残念です。
世の中には埋もれた傑作が沢山有るんだな~。
写真は横浜赤レンガ倉庫のクリスマス・マーケット屋台上に飾られた、巨大クルミ割り人形。
作中に登場する様なレンチドールは、残念ながら撮影出来なかったんで。
年末も押し迫って来たわね、貴方のお宅では大掃除を済ませたかしら?
片付けてる合間に懐かしい物を発掘したりすると、つい手が止まったりしちゃうものよね。
「日本の少女漫画に登場するクリスマス・エピソード」、第九夜目の今回は、石井有紀子女史作「兄貴におまかせ!」5巻に収録されている――「~聖母達へのララバイ~」を紹介!
「兄貴におまかせ!」は白泉社が発行する「別冊花とゆめ」にて連載されていたシリーズ。
交通事故で亡くなった両親の跡を継ぎ、古美術店「初夢庵」を経営する一富士、二鷹、三茄子(みかこ)の初夢家三兄妹。
情に脆いが目利きはイマイチな27歳二代目店主「初夢一富士」。
博物館に勤務する古美術品マニアな23歳次男「初夢二鷹」。
家事を主に切り盛りする17歳女子高校生「初夢三茄子」。
実は、一家の中で長男の一富士だけ、血の繋がりが無いの…でも血よりも濃い三兄妹の絆。
そんな彼らが守る店へ、今日も曰く付きの美術品が持ち込まれる。
果たしてお宝鑑定How much?
…原作者が言うにはホームコメディって事らしいけど、ただそれだけじゃなく、散りばめられた美術品の蘊蓄話が楽しいの。
今回取り上げた「聖母達へのララバイ」が、どんな風なストーリーかと言うと―――
クリスマス・イブ、妹の三茄子に無理矢理、山の手の高級住宅街へ連れて来られた一富士は、外国人の上品なお婆ちゃんの手から離れた乳母車が、坂道を転がり落ちてくのを寸でで阻止!(映画アンタッチャブルの名シーンを思い出すわ~)
安堵した一富士は、乳母車の中を確認し、ビックリ!
そこには赤ん坊ではなく、ブスッとした顔付きの、可愛い気無い人形が寝ていたの。
ところが老婦人は、その人形を「マルコ」と呼び、まるで実の我が子の様な可愛がり様。
是非御礼させてと言われ、老婦人が住む大きな屋敷に招かれた一富士は、人形が赤ん坊の頃に亡くした一人息子の形見な事を、彼女から聞かされた。
老婦人の名前は「モニカ桜木」、イタリアから日本へ来て、嫁いだものの、旦那さんも亡くされて未亡人になったそうなの。
一人息子に続き、伴侶までなんて…辛過ぎ!
同情した一富士は、婦人の孤独を少しでも慰めたいと、クリスマス・イブを一緒に過ごす事を決意。
自宅へ先に帰った三茄子に電話で訳を話し、今夜は家に帰らない事を伝えた一富士が、婦人から人形や彼女の息子さんについての話を聴いていたその時…亡くなった筈の彼女の息子さんが訪ねて来たの!!
――ええ!?これってどういう事ォ~!?
続きは絶版図書館にて無料公開中のコミックスで確認してね!
…手抜きじゃないわよ(汗)
それじゃあ早いけど、第9曲目のクリスマス・ソングを紹介――「When a child is born (子供が生まれる時)」!
イエス・キリストの降誕をテーマとしたクリスマス・ソングだけど、特に歌詞の中でクリスマスと明示してない事で、出産祝いのイメージ・ソングに用いられたりもするわ。
原曲はイタリアの音楽グループ、ダニエル・センタクルツ・アンサンブルにより、1972年に発表されたインストルメンタル、「哀しみのソレアード」。
作詞者はオーストリア出身のフレッド・ジェイと言われてるわ。
どんな歌かはこちらを参考にしてね!
今夜はここまで、また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪
【When A Child Is Born(子供が生まれる時)】
A ray of hope♪
Flickers in the sky♪
A tiny star♪
Lights up way up high♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
A silent wish♪
Sails the seven seas♪
The winds of change♪
Whisper in the trees♪
And the walls of doubt♪
Crumble tossed and torn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
A rosy hue♪
Settles all around♪
You got to feel♪
You're on solid ground♪
For a spell or two♪
No one seems forlorn♪
This come to pass♪
When a child is born♪
It's all a dream♪
And illusion now♪
It must come true♪
Some time soon somehow♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn♪
This comes to pass♪
When a child is born♪
All across the land♪
Dawns a brand new morn…♪
This comes to pass…♪
…When a child is born♪
【訳】
希望の光が空で輝き
小さな星が彼方で灯り
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
子供が生まれる時に起こる事
静かな願いは七海を超えて
木々の間を変化の風が囁きながら抜けて行く
疑いの壁がガラリと崩れる
子供が生まれる時に起こる事
薔薇色が辺りを染め上げて
湿った大地に自らを感じて
孤独を感じる者など居ない僅かな時間
子供が生まれる時に起こる事
今では全ては夢で幻想
何時か直ぐにでも叶えるべき事
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
この世界全てに、特別な新しい朝日が昇る
子供が生まれる時に起こる事
…こんばんは、びょりです。
遂に日付を詐称するまでに追い込まれました…(汗)
この作品については絶版図書館改め、マンガ図書館Zで知りまして…毎回、古美術鑑定についての蘊蓄が語られるのが、少女漫画的に珍しくって面白いと感じました。
あと血の繋がりが無い兄妹って設定出しながら、恋愛関係にしなかった点も個人的に評価します。(←偉そう)
ネットで作者について検索したのですが、詳細なデータは出て来なかったです…後書きから大体1996~2000年位に、別冊花とゆめで連載してた事は解りましたが…もしかして作者様、現在作品は発表されてないのでしょうか?
そうなら大変残念です。
世の中には埋もれた傑作が沢山有るんだな~。
写真は横浜赤レンガ倉庫のクリスマス・マーケット屋台上に飾られた、巨大クルミ割り人形。
作中に登場する様なレンチドールは、残念ながら撮影出来なかったんで。