鋸〔のこぎり〕

　家人がテニスを終えてからの昼前から裏庭の百日紅〔さるすべり〕と楓〔かえで〕の剪定を始めてくれていた。楓は晩秋が見頃になるのに家の楓は栄養が足りないせいか、それとも水遣りなどの手入れが悪いのか、色づきが今一つであるので剪定することにしたと言う。これらの木は夏の西陽を遮〔さえぎ〕ってくれていたが、もう陽も柔らかくなったので役割を果たしてくれたのも剪定をする理由の一つである。黙々と家人が一人でやってくれ、５時までかかっていた。もう何十年も使っている鋸は目に木クズが溜まって切れないらしい。昔は金物屋で鋸の目を研いでくれていたがもう、そんな細かい作業をする店はない。今は鋸は使い捨ての時代だが家人にはこの鋸に愛着があり、捨てられないらしい。

　今日の夕食は、


　◆豚肩ロースのソティ、トマトソース　◆大根サラダ　◆野菜スープ　◆バジルフェットチーネ
　　　～　ご飯 は食べませんでした　～