そのインパクト強めのタイトルから
頭に残り
ずっと最新作だとばかり思っていたが
2008年の作品で
もう14年も前の作品なのね。
これは和製ユージュアルサスペクツですな。
途中途中で「ありえへん展開」がつづくわ、
多少無理のあるご都合主義にやや鼻白むも
読了すれば
ああそうだったのね。
と納得の内容。
含みをえらくもたせた
持って回ったような伏線も
最終章「カラス」で一気に回収する。
文体は全体的に
東野圭吾と伊坂幸太郎の中間のようで
ポップで疾走感があり
非常に読みやすい。
もしやと思い調べてみると
阿部寛主演で実写化済みとのこと。
これは原作ファンも納得のキャスティング。
もうちょっとさえないおっさん2人組が主演でもよさそうだが
不器用でまっすぐかつ姑息な役柄はピッタリ。
ヤミ金からの家庭崩壊という
重いテーマを喜劇で描き切る良作。
各章が鳥の英名になっており
ちょっとした勉強になる。
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