僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

楊家将(北方謙三)

2024年04月30日 | よむ

初の北方謙三。
北方といえばハードボイルド作家の
二つ名の通り
男くさい男だらけの男のための作風で有名。
ながら今回はもう一つの作風の
歴史作家の中から
北方
時代背景的には大水滸伝の始祖ともいえる内容で
楊家将→血涙→水滸伝→楊令伝→岳飛伝
と200年にわたる宋の勃興を描く第一話となっている。
内容的についてサックリ言及してしまうと
ひたすら騎馬戦しているのだが
楊家の首領とその7人の息子を
丁寧に描き分けるだけでなく
敵将の描き方が実に魅力的で
誰が主人公なのか分からなくなるほど。
一進一退の攻防が繰り返される中
ラスト30ページの怒涛の展開は
ページが砂埃を上げて迫ってくるような迫力がある。
騎馬戦の後は必ず野営地にシーンを移し
満天の星空の下
つかの間の休息で英気を養う
緩急のつけ方が面白い。
なにより回収されなかった伏線がいくつかあり
おいおいおいと思っていたら
続きは【血涙】をお楽しみにってことなのね。

瑞山(朝霞)

2024年04月30日 | 麺をいただく

中華そばを頂く。

券売機では中華そばの上に
しおそばが
そのまた上につけそばがあるので
セオリー的には初見しおそば勝負なのだろうけど。
加えて限定メニューの多さが目を引く。
梅塩とか
あおさとか
小悪魔的に迷わせて来るんだけど
やはり初手醤油で勝負。
ついでにランチの角煮丼もつけちゃう。
店内は奥に長く
こじんまりとしたカウンターで
スタッフさんが賄い中。
密度の高い麺は
替え玉もできそうなくらいの細麺。

そこの深い器で以外に量もたっぷり。
クリアーな醤油スープはだしの深みが感じられ
体にいいもの頂いていますな。
旨みの世界にどっぷり浸ってしまう。
ちょっと味が濃い目かな。
ランチ丼もミニミニだけど丁寧な造りでなかなか。