旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

アセラエクスプレスでニューヨークへ

2012-12-21 22:41:34 | アメリカ東部
ボストンのホテルから南駅まで運んでくれた運転手はジャマイカ人だった。

2000年に奥さんとボストンへ移ってきたのだそうだ。「中国人?」と訊かれた。よく話てみると、彼らにとって東洋人は日本から東南アジアまで全部一緒に見えるとの事。で、「日本人から見て『黒人』は、アフリカの全部の国とカリブ海のジャマイカまでふくめて違いがわからないんだからいいんだよ。」と、一緒に大笑いした(笑)

駅ではポーターを使った方が、早く列車に乗車できる。

アセラ・エクスプレスは日本の新幹線とは違って、一般の線路を走る。かたちはドイツのICEみたいですが。


ボストンを出た時は天気予報どおり嵐のような天気で、時折見られる海岸線も灰色で凍えそう。

二時間ほどすると陽が射してきた。沿線はかつての港湾工業地帯だった名残が感じられる。



ニューヨークの摩天楼はいつ来ても圧巻。


マンハッタンのど真ん中に到着して、すぐにメトロポリタン美術館へ向かった。

六年前は別館のザ・クロイスターズを重点的に見たので、この本館は駆け足ですぎてしまっていた。
今日はここだけのためにガイドさんをお願いし、結局三時間ご案内いただきました。これ以上は見ている方の神経と体力がついていきませぬ。


あまりに見ものが多く、博物館セクションはとおりすぎただけ。それでも、このキクラデス諸島から発掘された五千年前とも言われる竪琴弾きの像の前では足を止めた。単純化されたフォルムだが、表情も含めて音楽が聴こえてくるようだ。


あ、これは「三美神」ボッティチェリもラファエロもモデルにしている。

ティファニーのステンドグラスと邸宅前の柱。

こういったかつての建築物につかわれていたものを、それごと移築して、新しい空間で美しく見せる事ができるのは、こういった広大な美術館だけに許されたぜいたくにちがいない。


尾形光琳の「かきつばた」図
このセクションに、イサム・ノグチの庭園に置かれるような水がながれるオブジェがある。


とおりすがりに目が吸い寄せられた「狛犬?」は、中国の6世紀頃の作品。ロマネスクな雰囲気がいいなぁ。


★ボストン美術館をご案内いただいたガイドさんからサージェント作の「マダム・エックス」をお勧めいただいていた。ううむ、これ、すごいです。
またあらためて書きます。

***
メトロポリタン美術館を出ると早夕暮れ。
夜景の美しいイタリアンレストランで夕食の後、一般住宅のクリスマス・イルミネーションがすごいという地区へご案内いただく。
いやはや、これならディズニーランドいりません。こんな住宅が何十とかたまっているのです。
コメント
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