ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

投票率の高さに驚き―フランス大統領選

2007年05月07日 | Weblog
フランス大統領選挙の投票率が過去最高になるらしい。
対照的な二人の候補に注目が集まったことも関心を高めたのだろうが、それにしても、85%の投票率とはすごい。
フランスのほぼ全国民が、国の将来に関心を寄せ、投票という行動で意思を投じたということなのだ。

予想どおりサルコジ氏が、福祉国家の充実を主張したロワイヤル氏を破って、大統領に当選した。
「もっと働きもっと儲けよう」をスローガンに、自由競争の原理を導入して、社会を活性化させると訴えた。
暴動を起こした移民系の若者を「社会のくず」と呼ぶなど強硬な姿勢が反発を招いたことがあったが、移民規制や治安対策で見せた一貫した姿勢が支持されたといわれる。

大統領になったら、公務員削減などによる「小さな政府」の実現へ舵を切り、企業の裁量を増やすような政策を進めることだろう。
富むものと貧しいものがますます拡大していくことになりそうだ。
一方、「自由競争こそ活力を生む源泉だ」という一面があるのも事実だ。
経済発展、国の活力、貧困層の不安。それらをどのように調和させるか・・・。
国際的競争というグローバル化の波が押し寄せる中で、どこの国も、似たような選択を迫られている。

さて、EUの中核であるフランスにサルコジ大統領が誕生して、EUは軌道を変えることになるだろうか。
EUの諸国は強力なリーダーが世代交代して、域内統合や拡大は足踏み状態になりそうだ。
トルコのEU加盟も遠のくことだろう。


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