ジジババのたわごと

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領土交渉 「2島 ーα」になるか

2018年11月16日 | Weblog
安倍首相はプーチン大統領との会談で、「2島先行返還」で交渉することを提案した。
62年前の日ソ共同宣言に戻って、歯舞・色丹2島をまず返還してもらうことをベースにする。
残る国後・択捉2島は平和条約を締結したのち、引き続き交渉するという戦略だ。
従来主張していた『北方領土は4島一括返還」を引っ込めた。大転換である。

これまで「4島一括返還」を頑なに叫んできた人たちやネトウヨたちは、それ以外の例えば「2島先行返還」を主張する人たちを、国賊呼ばわりさえしてきた。
彼らは安倍首相の今回の転換をどう評価するのだろうか
踊らされて、梯子を外された恰好だ。




ところで、2島先行返還といってもおいそれとはいかない。
評論家たちの多くはいわゆる「2島+α」の論調が支配的である
つまり、2島の返還は確定的であり、加えて国後・択捉にかかわる何らかの譲歩を引き出せる というものだ。

しかし現状を冷静に眺めたら、2島が無条件に帰ってくると考えるのは無理がある。
返還するしないの主導権はロシア側が握っている。
4島なんてとんでもない、国後・択捉は論外。2島だって何の見返りもなしに差し上げるのはどうか,という感覚だろう。
過去には4島返還が期待できるチャンスもあったが、いまはロシア側が急いで日本に返還する動機が強くない。

ロシア側は2島返還に対して相当の代償を要求するに違いない。
「2島ぽっきり」にさえ届かないのではないか。
膨大な経済支援とか投資による援助などが返還の“ひも付き”になると推量する。
つまり「2島 -α」になる公算が強い と見る。
「1島+α」ということもありだ。

そうはいっても今回を逃したら、北方領土の解決は絶望的になってしまう。
今なら国民が譲歩しすぎたと感じることでも、政権支持率が高い安倍・プーチン両首脳がかわすことができる。

元島民や関係者の地元・根室でも、本音は2島が返還されれば満足という雰囲気だと聞く。
国民の多くも「4島でなければ許さない」という声は少数だ。


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