野田佳彦新首相が誕生した。
ドジョウ首相の愛称が早くも定着した感がある。
民主党代表選で、自らをドジョウに例え、泥臭いドジョウの政治をやり抜くと強調した演説が印象深かったからだろう。
風貌や地味な雰囲気からピッタリだ。
ドジョウで思い出した。
ひと月ほど前の夏休みのある日、小学低学年の兄弟らしい男の子2人が、池のある水場の周りで、網を持って手に虫かごと袋やをさげてなにやら物色していた。
ジジが覗き込むと、網で掬い取ったのだと、得意そうに見せてくれた。
カエルを捕まえたのだと言う。もう一人がドジョウも捕まえたのだと別のビニール袋を見せてくれた。
久しぶりにくねったドジョウの姿を見た。
そのうち、ビンも持ってきているのでそれにドジョウを入れたいのだが、入れることが出来ないのだと言う。
見ると確かに口が小さい。
しかし入ってしまえば底のほうは広がっているのでドジョウが横になるスペースはある。
「大丈夫、頭から入れたら入っていく」と教えたら、上のほうの子が挑戦の構え。
袋のドジョウを捕まえようとするのだが、ニュルニュルと手からすり抜ける。
ビンに入りかけるとまたニュルッと落としてしまう。
池のほうに向かって跳ねようものなら子供たちは大慌て・・・。
10回ほど失敗のあと、何とか頭を押さえて無事ビンの中へ。
頭を強く絞められてドジョウが「キュッ!」と泣き声を発するのでないかと思ったが、泣き声は聞かずに終わった。
強く締められたり、熱いお湯の中に入れられたとき、ドジョウが苦しまぎれで発する泣き声である。
「ドジョウが泣くの知っている?」と聞くと、「聞いたことがない」と不思議な顔をされた。
たしかに鳴き声を出すサカナはあまりいないかもしれないなと思った。
思い当たったのが、海のイカも似たような「キュッ」という泣き声を出す。
さて、野田ドジョウ首相は、泣き声を出さずに荒波を漕ぎ分けていけるか・・・。
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