ブランドにとらわれないで

今では日本を代表するとメロンと言っても過言でない夕張メロン。
毎年のセリで数百万の高値がついて話題になる。いまの時期は出荷の最盛期だ。
サミットでも各国首脳に振る舞われることだろう。

夕張は炭鉱の町として栄えたが、閉山と共に人口流出が始まった。過疎化を阻止したのが農業だった。
もともと作っていたメロンを改良してブランド品にまで育て上げた。同時に宅配などの流通の発達がメロンを後押ししたようだ。
メロンは甘さを示す糖度、表面の網の目の状態、肉質によって４段階に分類される。等級は上から「特秀」　「秀品」　「優品」　「良品」。そして厳正な品質検査をして合格した物に「夕張メロン」の保証票を貼って出荷されるのだという。
一般に夕張メロンは肉質が柔らかくて香りが良く、ジューシーだと定評がある。

ツルが折れたもの、網目が粗いもの、楕円形に変質したものは審査外として安く買える。規格外品でも味が劣るわけでないから買い時なのだ。
だが我が家は道内産のふらのメロンや穂別メロン、道外産のものを食べるほうが多い。値段が手頃で赤肉、青肉が選べる。
夕張メロンも食べることがあるがババの舌では、言われなければ夕張りメロンとわからないといったところか。
俗に赤肉、青肉という言い方をするが、夕張メロンは赤肉だけだ。ババは青肉系のほうが甘みを感じて好きだ。
メロンはブランド品にこだわらず、食べごろならどれも美味しいというのがババの感想だ。